Archive for the '③イベントだより' Category

【夏の特別イベント】新種創造!説明書ムシの「プラモ虫」をつくろう

火曜日, 8月 11th, 2026

8月10日(月)に大地の芸術祭参加アーティスト橋本典久さんを講師に「新種創造!プラモ虫を作ろう」を開催しました。
橋本さんはキョロロにある「超高解像度人間大昆虫写真 life-size」や「ZooMuSee」の作家さんです。
「新種創造!プラモ虫を作ろう」プラモデルのパーツ使って、説明書無視のオリジナル昆虫づくりを行う毎年人気のイベントです。
「キミがこの虫の第一発見者です」。種名をつけたり、楽しい生態を考えたり、キミだけの新種を創造しましょう!
本イベントは北野生涯教育振興会からのご後援をいただき開催いたしました。

最初に材料となるプラモデルを選びます。
今回は色の違う2種類のパーツを選びました。

パーツを外し、形をみながらグルーガンや瞬間接着剤を使ってくっつけていきます。
「おしりを作っていたところも、見る角度を変えると頭に見えるかも」「立体的に作ってみよう」「左右非対称につくると動きがでるよ」など適宜アドバイスをいただきながら、虫が持つ触角・翅・脚・角をつけ、どんどん新種のプラモ虫のカタチが出来上がっていきます。


完成したプラモ虫は、枝に乗せたり、草陰に置いたり、水中に潜らせたりと、それぞれ考えた生態をもとに暮らす環境で生態写真を撮影しました。

その後は撮影した写真をみんなで見ながら、種名と生態を発表しました。
捕まえようとするとコチョコチョしてくる「コチョコチョウ」
スイスイ星に生息しスイカが大好きな「スイカグンタイカブトムシ」
雷をあつめる「デンキハアリ」
など、驚きの生態と種名が次々と!子どもたちの豊かな創造力でたくさんの新種昆虫たちが誕生しました。

説明書という「ルール」にとらわれず、プラモパーツを使った「造作」と、オリジナル生態・種名を考える「物語の創造」を、今年も楽しく体験することができました!

夜の森で肝試し!?ナイトミュージアム in キョロロの森【開催報告】

月曜日, 8月 10th, 2026

8月9日(日)、ナイトミュージアムinキョロロの森を実施しました。

ナイトミュージアムは、夜の博物館でしか見られない光景を楽しむイベント。広大なフィールドを持つキョロロでは、夜の森の様子を、肝試し感覚で楽しみました。

キョロロの夜の定番イベント「夜の里山探検」では、スタッフが付きっきりで里山の自然をガイドしますが、ナイトミュージアムでは、スタッフがいるのは各チェックポイントだけ。チェックポイントからチェックポイントへ、夜の森を1組ずつ懐中電灯の灯りだけで歩きます。スタッフが居るから見つかるものもあれば、スタッフが居ないから気付くこともあります。街灯ひとつ無い夜の闇の中で、何を見つけられるでしょうか?

まずはくじ引きで順番を決めて、1組ずつ夜の森へ出発!1個目のチェックポイントでは、『「眠る植物」を探そう!』のミッションに挑戦です。植物には、夜にまるで「眠る」ように、その姿を変える植物が居ます。

多くの方が素早く見つけました。その植物の名もずばり「ネムノキ」。夜になると葉を折りたたみ、水分の無駄な蒸散を防いでいると考えられています。こうした夜の植物の運動を「就眠運動」と言います。

2個目のチェックポイントでは、「キノコを探そう!」というミッションに挑戦です。木の根もとや切り株などを見てみると、大小さまざまなキノコが見つかりました。中には3種類も見つけた人も!キノコの他、ノコギリカミキリやミヤマクワガタなど、夜行性の昆虫たちも見つかりました。目が暗闇に慣れてきたでしょうか。
3個目のチェックポイントでは、「箱からお宝を探し出そう!」というミッション。中の見えない3つの箱から、手触りだけでお題の物を探し出します。「食べ物を包める植物はどれでしょう?」などのお題に触覚だけで答えます。

キョロロに戻って最後のミッション!夜の館内で飼育されている里山の生き物を観察して、夜の行動を観察してみましょう。どの生き物が夜行性か分かったでしょうか?最後は、ライトトラップを見て、館の周りの夜行性の生き物たちをみんなで観察しました。

歩いている途中では、暗闇の中でも「あそこに池がある」「今の声はセミかな」など、様々な気付きがありました。最後に、夜の森はどうでしたか?と問いかけると「楽しかった」との答えが。夜に親しむと、世界が広がります。

野鳥を仮剥製標本に!大人向けイベント「夏のキョロロ大学」開催のご報告

土曜日, 8月 8th, 2026

7月26日(日)に、里山の自然と生物多様性の専門知識を学ぶ、大人・教員向けワークショップイベント、「夏のキョロロ大学」を開催しました。今回は現在開催中の夏季企画展、「聞きなせ!さとやま野鳥フェス」に関連したテーマとして野鳥を標本にするための代表的な方法である、「仮剥製」の作製方法を学びました。

仮剥製は学術・研究目的で作製される剥製です。生きている姿を再現した姿勢で仕上げられる、展示・観賞用の本剥製とは作る目的が異なっています。「仮」と名前がつくものの、博物館、大学、研究機関などが作成する鳥の標本は本剥製よりも仮剥製の方がメインとなります。

講師は、新発田市にある「新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里」の専門スタッフである佐藤悠子先生。紫雲寺さえずりの里は新潟県内の野生鳥獣の保全や教育活動を行っている県立の施設です。様々な鳥類の剥製を施設内で展示しており、その一部は今回の講師である佐藤先生が作製されました。上記のキョロロの企画展で展示している鳥類の剥製の多くは紫雲寺さえずりの里からお借りしたものです。

今回のイベントでは仮剥製の作り方はもちろん、野鳥の遺体を見つけた際の注意点や仮剥製を作る意義、綺麗な剥製にするための細かいテクニックなど、様々なポイントを佐藤先生から教えていただきました。

献体は剥製にする前に体の各部のサイズや重さ、成熟度合いなどのデータを測定します。こうしたデータを剥製とともに保管しておくことで、科学的な価値がぐっと高まります。

午前9時半から午後4時半まで及ぶ長丁場のイベントでしたが、参加者の皆さんは集中力を切らすことなく真剣に取り組んでくださいました。凄い!!

皮膚を剥いて、内臓を取り除いた献体の内側に竹串に巻いた綿を充填し、縫合したら最後にドライヤーで乾かして完成です。
作製した仮剥製はしばらく陰干した後に足に採集日や場所を記載したラベルを付けて保管します。本イベントでも参加者から作製してもらった仮剥製はキョロロに収蔵させていただきました。

鳥の標本は今回作成した仮剥製の他にも様々な形態があります。佐藤先生が所属する紫雲寺愛鳥センターでも野鳥の様々な標本と標本から分かる記録を展示した夏季特別展「新潟の海上を渡る鳥~証拠標本の記録から~」を開催しています。新潟県の野鳥に興味がありましたらぜひ紫雲寺さえずりの里にも行ってみてください。会期は9月13日(日)までですので、是非お早めに。