Archive for 8月, 2015

サマーリースづくり

日曜日, 8月 30th, 2015

キョロロの「夏休み自由研究応援シリーズ」のラストととなる「サマーリースづくり」を開催しました。
リースというと冬のイメージが強いですが、季節の素材を使ってどの季節でも作ることができます。今回は里山の植物やその花、タネ、実の殻などを使ってオリジナルのリースを作りました。

写真は講師作のリースです。
田んぼの雑草“ヒエ”を使っています!

リースづくりに使った素材です。
あいにくの雨だったため、事前に用意した素材を中心に用いました。

アケビのつるで土台をつくり、グルーガンを使って様々な素材を付けていきます。


個性豊かな作品が完成しました!
かんな屑を使ったリボン、鮮やかなホオヅキがいいアクセントですね!

里山絵本づくり

土曜日, 8月 29th, 2015

今日は「夏休み自由研究シリーズ」の一企画として「里山絵本づくり」を実施しました。

キョロロの展示をじっくりと見て発見したことや気に入った展示を題材として手作りの仕掛け絵本を作る、初めて実施する工作イベントです。

まずは、展示をよく見るトレーニング。

キョロロに展示中のアート作品の写真をじっくり見て、気付いたことや面白いと思ったことを話し合います。同じ写真を見ても、見ているところや感じることは人ぞれぞれですね。

絵本の作り方の説明を受けた後、館内に散らばって展示をじっくり観察してスケッチしたり、発見したことをメモしたりして、絵本の題材を集めます。

題材が集まった後は、スケッチや展示している生物の写真を切り貼りして自分だけの絵本作り。

シルエットクイズになっている絵本やスミレの写真をたくさん使ったかわいい絵本、クワガタやカブトをじっくり観察して作った絵本など、個性豊かな絵本がたくさんできました。


家に帰ったらぜひ絵本を読みなおして、キョロロのことや展示を見て発見したことを思い出してくださいね!!

map_link_img地図へのリンクはこちら
撮影日:2015年8月29日

イナゴからハリガネムシ

金曜日, 8月 28th, 2015

キョロロの裏手の草原にはたくさんのバッタが飛びまわっています。そのバッタを捕まえて、飼育しているアオズムカデに与えたところ、お腹からハリガネムシが出てきました。

残念ながらアオズムカデに食べられた際に、一部を食いちぎられてしまったらしく、何匹のハリガネムシが一匹のバッタに寄生していたのかは分かりませんでした。

ハリガネムシは、先ず水中で水生昆虫に寄生します。その後、寄生した水生昆虫が上陸した際にそれが肉食の昆虫 (カマキリやゴミムシ、キリギリス類など) に食べられることで、肉食の昆虫に寄生します。肉食の昆虫に寄生したハリガネムシは宿主をコントロールして水中に飛び込ませます。宿主が水に入ると、ハリガネムシは宿主のお腹から出てきて、水中で他のハリガネムシと交尾して子供を産みます。生まれた子供は水生昆虫に食べられることで再び水生昆虫に寄生し、上記のサイクルを繰り返します。

バッタは草食性なので通常はハリガネムシが寄生することはありません。しかし、稀にハリガネムシが寄生しているという報告がされています (。それにしてもどのようにして寄生したのでしょうか。寄生していたバッタはツチイナゴの幼虫だと思われます。ツチイナゴは「イナゴ」の名前に反してイネ科植物だけでなく、色々な植物を食べますが、その中で偶発的にハリガネムシが寄生していた水生昆虫かその死体を食べてしまったのかもしれません。虫そのものだけでなく、それに寄生している生き物にも目を向けてみると、また違った視点が得られて面白いですね。