Archive for 3月, 2024

昆虫のカタチを知ろう!昆虫解剖講座開催のご報告

日曜日, 3月 31st, 2024

今年度の最後となる3月31日(日)に昆虫の体をバラバラにして体の仕組みを学ぶ、「昆虫解剖講座」を開催しました。

材料はノコギリクワガタ!特徴的な大アゴやその下に隠されたブラシ状の小アゴ、脚の1本1本などを取り外して体各パーツの繋がりを知るとともに、普段はあまり目にしない後翅や腹部の構造を観察しました。

硬いノコギリクワガタの体を解剖するためには最初が肝心。頭を動かして体の節同士を繋がりを緩め、そこからハサミを入れて解体していきます。

顕微鏡とモニタを使ってリアルタイムで解剖の方法を解説中。ちょっと気持ち悪いとの声も・・・。
 

頭を取り外したら頭部の中の筋肉を除去していきます。頭の中には大アゴを動かすための太い筋肉が大量に詰まっているため一苦労。ハサミとピンセットで筋肉を外していくと、固まっていた大アゴが緩んで外れやすくなります。

大アゴを外したら、そのまま前胸、歩脚もバラバラにしながら取り違えないようにパーツを並べていきます。「バラバラだとゴキブリに見える」という参加者もいらっしゃいましたが、昆虫の体の構造には共通性があるので慧眼といえるかもしれません。

最後は解剖したパーツを「頭部」、「胸部」、「腹部」に属するパーツごとに分類して並べケント紙に貼り付けました。今回はノコギリクワガタでしたが、体が比較的硬ければどんな昆虫でも作ることができる標本です。バラバラにすると見えてくる共通性と特異性を色々な昆虫で比べても面白いかもしれません。

鳥の巣箱づくり:3月の「里山の生き物サポーターズ」

金曜日, 3月 29th, 2024

3/23(土)に今年度最終回となる「里山の生き物サポーターズ:鳥の巣箱づくり」を開催しました。
今回は、野鳥の暮らしを観察する一つの方法として「鳥の巣箱づくり」にチャレンジしました!

巣箱を利用する野鳥は野鳥全体のごく一部です。
はじめに巣箱について学芸員が解説しました。巣箱を利用する鳥、鳥の種類によって違う巣箱の形、巣箱は子育て時に一時的に使われる場所であること、巣箱をかける時に注意することの話を聞きました。
巣箱が野鳥にとってどのような場所になるのかを理解したうえで、巣箱を作ります。

今回は主にシジュウカラを想定した巣箱づくりを行いました。

材料と設計図を基に、板に線を引き、ノコギリで切断し、巣箱のパーツをそろえていきます。
今回も1.2cmほどの厚さの杉板を材料にしました。


切りそろえたパーツを釘打ちし、組み立てていきます。
組み立ていくと、あれ?はまらない…ことも。少しいびつな形になるのも手作りならではです!


風雨にあたると板が若干反ることがあるため、釘を多めに打ち付けました。


巣箱づくりを通じて、野鳥の暮らしの観察や身近な自然の理解が深まることにつながることを期待しています。
どんな野鳥が巣箱を利用したのか、ぜひ教えてくださいね!

生き物カードに植物(12種)が新登場!

金曜日, 3月 29th, 2024

春季企画展「しらべてまもろう!里山の植物」の開催に合わせて、生き物カードに「植物」が新たにラインナップしました!
タニウツギ、オオイワカガミといった雪国の植物、ミズオオバコなど水辺の絶滅危惧種など、12種類が新登場です。
生き物カードは、キョロロ館内でワークシート・お絵描きにチャレンジした方、入館時にJAFカードご提示でゲットできます。
キョロロでの入館・体験と合わせてお楽しみください!