Archive for the '①生き物だより' Category

【右巻き?左巻き?ネジバナの秘密】まつのやま学園自然科学部

木曜日, 7月 9th, 2026

\右巻き?左巻き?ネジバナの秘密/
7月9日のまつのやま学園自然科学部の活動は、この季節、公園や芝生の草地に咲く身近なランの仲間「ネジバナ」がテーマです。

ネジバナは、小さなピンク色の花がらせん状にねじれながら咲くのが特徴です。

このねじれには「右巻き」と「左巻き」があります。
今回の自然科学部では、まずキョロロ館前の草地で、右巻きと左巻きの割合を調べてみました。

最初に、「右巻きと左巻き、どちらが多いと思う?」と予想を立てます。
「半分ずつになるのでは?」

「北半球だから左巻きが多いのでは?」
理由とともに、右派・左派・半々派に分かれました。それでは、実際に調べてみましょう!



地面に這いつくばりながら、もくもくとネジバナの巻き方を調べます。
「右巻き、1!」「左巻き、2!」
そんな声が草地に響きます。

調べたのは全部で205本。
右巻きと左巻きの割合は1:1になることが多いとされていますが、今回の結果は、右巻き88本(約42.9%)、左巻き117本(約57.1%)となり、左巻きの方がやや多い結果となりました。
「どうして左巻きが多かったんだろう?」
結果をもとに、みんなでさまざまな仮説を考えてみました。

さらに観察を続けると、「このネジバナ、あまりねじれていない!」という新たな発見もあります。
これについても、ねじれの角度が「大きい/小さい」ことの理由について、みんなで考えてみました。

足元に広がる身近な自然には、生きものたちの不思議がたくさん隠れています。
今回はネジバナのねじれに着目し、観察・調査・考察を通して、里山の植物のおもしろさを探究しました。
皆さんも芝生や草地でネジバナを見つけたら、ぜひ右巻きか左巻きか、そしてどれくらいねじれているのか、じっくり観察してみてください!

【まつのやま学園自然科学部】
キョロロでは、まつのやま学園と連携し、キョロロを舞台に自然科学部の活動を展開しています。
週2~3回、放課後の1時間。里山の自然を自然科学の視点で探究し、楽しんでいます!

【まつのやま学園「雪里留学」】
キョロロの近くにある小中一貫・まつのやま学園では、里山の豊かな教育資源を活用した自然体験・生活体験に根ざした特色ある学習活動を展開しています。
子どもたちの「豊かに生きる力」を育むことを目指し、学区外・区域外からの就学制度「雪里留学」をスタート。雪里留学生として児童・生徒を広く募集・受け入れています。
1週間程度の「お試し就学」も可能で、自然環境を活かしたカリキュラムを体験できます。
キョロロでは、理科や総合的な学習の時間、緑の少年団活動、自然科学部、探鳥会などの教育活動を連携して展開しています。

6月の定例探鳥会の報告と7月のこども探鳥会のご案内

火曜日, 7月 7th, 2026

(文・写真:松之山野鳥愛護会)

6月の定例探鳥会の報告

令和8年6月27日(土)定例探鳥会 午前4時半から7時半まで、開始時気温18℃、天気小雨後曇り、確認種数34種、参加人数 大人15人

台風の影響を心配しましたが大雨にならず、小雨が降る中キビタキのシャワーで探鳥会が開始されました。

ホトトギス、ウグイス、ホオジロ、ヒヨドリの声が終始聞こえていました。サシバはヒナが巣立ち、幼鳥が親鳥に混じりいたるところで観察できました。サシバの成鳥の胸は横班であるのに対して、幼鳥は縦班です。電柱の先端や、杭の先端で獲物を探し、舞い降りて餌を捕獲していました。

アカショウビンやサンコウチョウの声も聞こえ、ヤマセミが越道川の水面を川下に飛びました。ネムノキに群がっていたシジュウカラとメジロが飛び去ると、そこにカワセミが飛来していました。

サンショウクイの声や姿を何回か確認できました。リュウキュウサンショウクイの繁殖地が南西諸島から太平洋側に沿って北上しているようです。関東地方では定着している可能性があるようですが、新潟県でもいずれ観察されるかもしれませんね。

今回の探鳥会では34種を確認することができました。やはり松之山は山の鳥が多いですね。

確認できた鳥 34種

オシドリ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、サシバ、アカショウビン、カワセミ、ヤマセミ、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、サンコウチョウ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

キョロロの森は開館時間の利用に限定されています。松之山野鳥愛護会またはキョロロが主催する探鳥会を除き、時間外に許可なく立ち入りはできません。
また、地域内でも来訪者による野鳥観察が原因となって、地元とのトラブルが発生しています。掲示されている看板の内容に従っていただくとともに、ルール・マナーの順守徹底をお願いいたします。

当日観察できた野鳥

アカゲラ

サシバ

探鳥会の様子


ノジコ


サシバ


カルガモ


オシドリ メス

令和8年(2026年)7月のこども探鳥会のご案内

小中学生向けの探鳥会、「こども探鳥会」を開催いたします。主に地域の小中学生が対象ですが、どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。事前申し込みは必要ありません。

【日 時】令和8年7月11日(土)午前8時から9時30分まで
【集 合】まつのやま学園駐車場(雨天の場合は、まつのやま学園のピロティ)
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

最近観察された野鳥


非繁殖羽(エクリプス)に入りかけたオシドリのオス


カッコウ


カッコウ


キセキレイ


サシバ

【梅雨明け前の里山の花々】7月の花ごよみしらべ

土曜日, 7月 4th, 2026

7月4日(土)に7月の花ごよみしらべを開催しました。
梅雨明け前のちょっとムシムシする薄曇りの天候の中、45種の植物の開花を確認しました。


▲ネムノキがちょうど花盛りです。今年は特に花が多い様子です。

▲ネジバナ。明るい草地に生えるランの仲間です。小さな花が花茎に巻き付くように捻じれてつきます。右巻き・左巻きがあります。

▲クガイソウ。ヒョモンチョウの仲間、マルハナバチの仲間が訪花しています。

▲ナワシロイチゴ。日当たりのよい草地に生育します。ジューシーな果実がちょうと食べごろです!


▲ミチノクヨロイグサ。高さ2 mを超す、巨大なセリの仲間で一際目立つ存在です!

▲コシジシモツケソウ。里山に夏を告げるピンク色の花です。

▲エゾアジサイ。コシジシモツケソウ同様に、多雪地域に多い「日本海側要素」と呼ばれる植物です。

▲オオバギボウシ。沢沿いではオオバギボウシが花盛りでした。沢沿いではクサアジサイも見られました。

▲林縁にはヤマツツジが咲いていました。

▲ブナの実。森を見上げるとブナに大量の種子がついています。今年は数年ぶりの大豊作年です。

▲クリの葉で休むシュレーゲルアオガエル。

次回は8月1日(土)13:30~キョロロ周辺を会場に開催します。
盛夏の花々をいっしょに観察しましょう!