Archive for 10月, 2020

「森のめぐみふれあい木育体験」が開催されました。

木曜日, 10月 29th, 2020

10月18日(日)にキョロロの森を会場に「森のめぐみふれあい木育体験」(主催:妻有木育推進協議会)が開催されました。
十日町市内の森の達人の皆さんが集結し、樹木伐採のデモンストレーション、伐採木を積み上げての昆虫ハウス作り、木のおもちゃ体験、スウェーデントーチ作りのデモンストレーション&焚き火で焼き芋など、森のめぐみを感じることができる盛りだくさんな木育体験が行われました。

まず最初にスギの伐採のデモンストレーションを見学しました。


ズドーンという大きな音と共に倒れるスギの木。
伐採されたスギは枝の処理や玉切りがその場でなされ、森林組合の方の見事な技をじっくりと見学しました。
切り株を観察すると中にムネアカオオアリの巣があり、木が生き物のすみかになっていることを観察することができました。
輪切りにされたスギはお土産にみなさんに配られました。

次は森林整備の体験を行いました。
林内の低木を伐採し、それを積み上げて昆虫の産卵場所や隠れ家となる「昆虫ハウス」をみんなで作りました。
ノコギリを使って自分の手で木を切り進めると、林内がどんどんすっきりとしていきます。
明るくなった林内に整備の効果を肌で感じながら、森への人の関わりについて体験しました。

管理棟では「森のおくりもの」さんによる木のおもちゃ体験も行われました。
木の手触りやぬくもりを感じながら、木のおもちゃで遊ぶ楽しそうな子どものたちの声が響きます。
地域の木で作られた木のおもちゃを手に、大人も夢中になってしまいます!

伐採したスギを使って、近年人気のスウェーデントーチを作っていただき、ご希望の皆さんにお持ち帰りいただきました。
最後には事前に用意したスウェーデントーチで焼き芋を作り、秋の味覚も味わいました。

生き物のすみか、おもちゃ、燃料など、森の様々なめぐみを体験を通じて感じることができた木育体験。
森のめぐみにふれる素敵な時間を過ごすことができました!

「比べてみました!虫のスゴ技展」の虫投票の結果

月曜日, 10月 26th, 2020

 2020 年 7 月 18 日に開幕した「比べてみました!虫のスゴ技展」は10月18日をもって閉幕となりました。今回の内容は特に虫好きの方に楽しんで頂けるようなマニアックな内容で、さらには新型コロナの影響もあったため、皆様のご反応が気になるところでした。しかし、この期間では昨年よりも多くの皆様にご来館頂きました。心より感謝申し上げます。

 本企画展では、虫の人気投票を行っていましたが、合計で498の票が入りました。ではまず投票者の傾向を見ていきましょう。性別については図1を、年齢構成は図2を見てください。男女はほぼ半々で、年齢は10代未満で56.1%と最も多く、次いで多かったのが23.1%の10代でした。男女別で年齢構成を比較すると(図3・4)、10代未満では男性の方が多く、その代わりに女性では10代から40代の割合が男性よりもそれぞれ高いことが分かりました。

 次に虫の人気ランキングを見ていきましょう(表1)。最も多くの票を獲得したのはやはり「カブトムシ」の61票でした。第2位は33票の「ヘラクレスオオカブト」、第3位は26票の「カマキリ」「オオカマキリ」でした。ランクインできなかった種類を含めると、合計135種類もの票が入り、非常に多様でした。そのうち大半を占めたのは、1票のみを獲得した虫たちで76種類、2票のみを獲得したのは44種でした。1票のみと2票のみの種類を合わせると、全体の種類の72.6%、票数では全体の24.1%も占めていました。また、上位10種類それぞれで男女投票率を比較すると、男女どちらかに偏る種類が見られました(赤色部)。ヘラクレスオオカブト、カマキリ、ミズカマキリ、マツモムシ、イオウイロハシリグモ、ギラファノコギリクワガタでは明らかに票が男性に偏っていました。一方でチョウやガ、オオミズスマシ、ダンゴムシでは女性に偏っていました。男性ではハンターの虫や見た目がカッコイイ虫を好み、女性は丸っこくかわいらしい虫を好む傾向があるようです。

 カブトムシ、クワガタ、カマキリ、チョウなどが上位に来ることは予測できましたが、ウスバカゲロウ(アリジゴク)、オオミズスマシ、マツモムシ、イオウイロハシリグモ、ダンゴムシが上位に来たのは個人的に予想外でした。例えばオオミズスマシは人前でひたすらぐるぐると泳いでくれるサービス精神旺盛なところが気に入られたのかもしれません。

 票をどうまとめるかは難しいところがありました。例えば「カマキリ」と「オオカマキリ」、「バッタ」と「トノサマバッタ」のように同じ票としてまとめても良さそうな票も今回は公平に分けてカウントしました。これをどうするべきかは皆様それぞれのお考えがあるかと思います。皆様の基準で票をまとめて違うランキング結果を作ってみてもいいかもしれません。

 人気投票の説明パネルでさりげなく載せていた仮の人気ランキングにお気づきになったでしょうか。そこには我々研究員のマイナーな研究対象である「トビムシ」や「ガガンボ」を願望としてランクインさせていましたが、現実は甘くなく、トビムシ目で3票、ガガンボに関しては0票という清々しい結果に終わりました。このように人気の虫たちの引き立て役をこなしつつ、ひそかに人気上昇の策を練っていきたいと思います。投票してくださった皆様、展示を見に来てくださった皆様、重ねて御礼申し上げます。

 

10月定例探鳥会のご案内

水曜日, 10月 21st, 2020

冬鳥のジョウビタキ初認

10月24日に松之山野鳥愛護会との共催で10月の定例探鳥会を開催いたします。

【日時】2020年10月24日(土)6:00~9:00
【集合場所】キョロロ駐車場に午前6時までにお集まりください。
【定員】20名(事前申込制)
【その他】

〇新型コロナウイルス感染拡大防止への対応をお願いします。

〇参加される方は前日までにキョロロにお申し込みください。

冬鳥の飛来情報が入ってきています。ジョウビタキが今日10月20日に初認です。妙高では、ツグミやアトリが確認されています。新潟市方面では、白鳥が飛来しています。

夏鳥のニュウナイスズメがまだ見られます。日本では、西日本で越冬します。松之山で越冬することも可能です。注意深く観察したいものです。

9月26日の定例探鳥会で観察できた鳥 24種類

キジバト、アオサギ、ヤマセミ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、カワガラス、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ  緑字:夏鳥

9月26日撮影

キジバト 樋口撮影

アオゲラ 樋口撮影

モズ

樋口撮影

メジロ 樋口撮影

ニュウナイスズメ 10月17日撮影

ジョウビタキ 10月20日撮影