雪の上のムシ探し「雪虫調査」のご案内

キョロロでは12月~3月までの第3土曜日13:30 ~ 16:00 に雪上に現れる不思議な虫、「雪虫」の調査をイベント形式で開催します。雪の上には虫がいないと思われるかもしれませんが、よく目を凝らすと雪の上で生きている多様な雪虫が観察できます。雪虫は江戸時代に書かれた鈴木牧之の「北越雪譜」の中にも「雪蛆」として登場しますが、十日町市の里山にいつどんな雪虫が現れるのかはよくわかっていません。キョロロの昆虫専門の研究員と一緒に雪虫達の生活を調べてみませんか?どなたでもご参加いただけます。

【開催日程】2018年12月15日(土)、2019年1月19日(土)、2月16日(土)、3月16日(土)13:30~16:00
【調査地】キョロロ周辺の里山(時期により場所が変更になる場合もあります)
【集合】キョロロ 【参加費】無料 【定員】なし



マーブル模様のトビムシ達、サヤツメトビムシ(上)とコシジマルトビムシ(下)。
トビムシの仲間は主に土壌中に生息する祖先的な昆虫ですが、いくつかの種は雪上にも現れます。特にコシジマルトビムシは林内や林縁の雪上で頻繁に見つけられます。




意外なほど多いのが、クモの仲間たちです。残念なことに成虫ではないので同定は定かではありませんが、ウヅキコモリグモ(上)、ムツボシオニグモ(中)、トラフカニグモ(下)だと思われます。雪上で上記のトビムシの仲間やユスリカの仲間などを捕食しているようです。


春を告げる虫として松之山の方々に親しまれている、代表的な雪虫「ユキクロカワゲラ」。かつてはセッケイカワゲラと呼ばれていたグループの一種です。翅は退化していますが、これでも立派な成虫です。この他にも翅のないカワゲラとしてハダカカワゲラ属の一種(恐らくは、Apteroperla tikumana) も確認されています。

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