【里山の伝統行事体験】山仕事の無事を願う「十二講」&弓矢づくり

2月11日(日)に山仕事の無事を祈る里山の伝統行事「十二講」イベントを開催しました。
かつての雪里では雪が降り積もっているこの時期に山に入り始め、伐った木を雪ぞりを使って運び出しました。
「十二講」はそんな山仕事の無事を山の神様に祈願する伝統行事です。現在では人と山の関わり方が変化したこともあって、松之山では数十年前に途絶えてしまいました。
人と自然とのつながりを色濃く感じられる行事を、キョロロではイベントとして開催し継承しています。

まずは藁を使って弓矢づくりの縄を作るところからスタートです。
藁をすぐり、藁をたたいて柔らかくし、自分の腕を広げた長さの藁縄を作ります!


講師の佐藤一善さんからレクチャーをいただきながら、藁縄を綯っていきます。
コツをつかんでくると子どもたちも上手に藁縄を綯えるようになってきました。


完成した藁縄と、ネマガリダケを使って弓矢を作ります。
藁縄は「とっくり結び」でネマガリダケに結んでいきます。



各自が藁とネマガリダケで弓矢を作りました!
藁の扱い方、紐の結び方など里山の暮らしの中で育まれてきた知恵と工夫をたくさん感じることができました。
写真はありませんが、お供え用に小さく丸めた米粉のお団子を藁筒(ワラツトッコ)に入れ十二講のお供えを作りました。
最後にキョロロの玄関前で、雪の上に弓矢と共に飾り山仕事の無事を祈願しました。
山での皆様の活動が、今年も無事に行えますように!

今回の十二講の様子は上越ケーブルテレビジョン様から取材いただきました。
▶春を前に山仕事の無事を祈願!キョロロで「十二講」(十日町タウン情報)
https://tokamachi.yukiguni.town/l-news/203237.html
こちらも是非ご覧ください!

Comments are closed.