Archive for the '①生き物だより' Category

生き物いっぱいの田んぼで田植え体験2025

日曜日, 6月 1st, 2025

6月1日(日)に生き物がいっぱいのキョロロの田んぼで毎年恒例の田植え体験を行いました。
あいにくの小雨模様でちょっと肌寒い天候の中、大人も子どもも一緒になってお米の苗を植えました。
キョロロの田んぼは「中干し」をしないお米作りをしています。
水を1年中抜かない田んぼではオタマジャクシやメダカが泳ぎ、トンボの幼虫ヤゴやタニシも観察することができました。

田んぼには予め「びびら」と呼ばれる道具で線を引いてあります。
線が交差する場所に苗を植えていきます。間隔は「1尺(約30cm)」です。


リピーターの皆さん、ご経験者の方も多く、順調に田植えが進みました。
当初田んぼ2枚のうち1枚のみの田植えを予定していましたが、2枚目の田植えもしていただきました。


子ども達は泥に足をとられながら、尻もちをつきながらも最後まで頑張ってくれました!


キョロロの田んぼには生き物がたくさん暮らしています。
特に田んぼに作った「江」の中にはオタマジャクシやメダカ、カエルなどが泳いでいました。
田んぼがお米だけではなく、多くの生き物の命も支える場であることがわかります。
6/15(日)・6/29(日)には、田んぼの中に生え始めた草を除去したり、田んぼの中にどんな生き物がいるのかを調べるイベントが予定されています。
田植えで植えたお米と一緒にどんな生き物が育つのかな?田んぼの中に入ってそこに生える植物やオタマジャクシやメダカなどの小動物をキョロロの学芸員・研究員と調べてみよう!

【野鳥撮影時の禁止事項】野鳥観察に関するルール・マナー順守をお願いします。(2025.5.14)

木曜日, 5月 15th, 2025

春から夏にかけては、バードウォッチングを楽しまれる方が多く訪れる季節です。定例探鳥会では、夏鳥の飛来が確認され、野鳥たちにとって大切な繁殖の時期を迎えています。
しかし昨年度、松之山地域内では、一部のカメラマンによる営巣地への過度な接近・干渉により、アカショウビンが営巣を放棄するという非常に残念な事例が発生しました。また、交通の妨げとなる路上駐車や私有地・農地への無断立ち入りなどにより、地域住民の方々にご迷惑をおかけするケースも多々報告されています。
バードウォッチングを楽しまれる皆様には、野鳥観察のルール・マナーを順守し、野鳥の営巣に負担をかけない、また住民へご迷惑とならないようご理解とご協力をお願いいたします。

■□■「キョロロの森」における野鳥撮影について■□■
◎ 入山について
・開館時間(9:00〜17:00)内のみご利用可能です。
・休館日および時間外の一般ご利用者の立ち入りはできません。
・入館券の購入および入山手続き(入山プレートの携帯)が必須です。

◎ 野鳥撮影に関する禁止事項
・無断入山の禁止
・撮影時の三脚の使用禁止(一脚などカメラ固定器具も含む)
・特定地点での居座り禁止(椅子の使用も含む)
・野鳥への過度な接近禁止

◎ 安全管理について
「キョロロの森」周辺では、ツキノワグマやイノシシの出没、糞などの痕跡が確認されています。安全確保のためにも、必ず入山手続きの上、利用時間を守って行動してください。

◆希少な野鳥の繁殖場所や撮影可能な場所に関するお問い合わせについて
この時期、アカショウビンなど希少な野鳥の繁殖場所や撮影に適した場所についてのお問い合わせが多く寄せられます。しかしながら、野鳥の保護および営巣環境の維持、また地域住民の皆さまへの配慮の観点から、繁殖場所・撮影スポット等に関する詳細情報にはお答えしておりません。
こうした情報の拡散は、営巣放棄や生息環境の破壊、地域への迷惑行為につながる恐れがあります。そのため、営巣状況に関する情報を、個人間やSNS等で共有・拡散することはご遠慮ください。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

昨年度は、時間外の無断入山や撮影マナー違反が多発し、営巣地への干渉、教育活動・フィールド管理への支障といった問題が発生いたしました。野鳥の営巣地保護および教育利用・フィールド管理活動実施のため、ルール・マナーを厳守した野鳥観察にご理解とご協力を改めてお願いします。ルールが守られない場合は、関係機関への通報や野鳥撮影の一切の禁止を検討します。

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野鳥観察に関するマナーについて、以下のサイト等でわかりやすく・詳しく掲載されています。
公益財団法人日本野鳥の会 野鳥観察・撮影の初心者の方に向けた、マナーのガイドライン
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-guideline/
公益財団法人日本野鳥の会 野鳥観察マナーについて
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-picture/
▶日本野鳥の会大阪支部 野鳥の撮影を考える・撮影時のマナーについて
https://wbsjosaka.com/bird/conservation/manners-2/
▶千葉県野鳥の会の考える野鳥撮影のルール
http://cbwildbird.html.xdomain.jp/satuei2.html
▶Canon 野鳥観察のマナー

https://global.canon/ja/environment/bird-branch/how-to-photograph-birds/manners/index.html
※「野鳥観察 マナー」でインターネット検索すると多くの情報があります。ご参考にしてください。

【残雪の中に春の花々】5月の花ごよみしらべ

土曜日, 5月 3rd, 2025

5月3日(土)に5月の花ごよみしらべを開催しました。
周囲はブナの新緑がまぶしい季節。残雪の上も一部歩き、春と冬が混在したような里山を歩きながら、33種の開花した植物を観察しました。

▲オトメエンゴサク。ちょうど花盛りです。

▲ツボスミレ。日当たりの良いあぜに咲いていました。

▲ナガハシスミレ。長ーい「距」が特徴です。林縁に咲いていました。
スミレの仲間は、他にもオオタチツボスミレ、オオバキスミレ、スミレが咲いていました。


▲フキ(雄株)小さな花が集合しています。

▲トキワイカリソウ。イカリのような特徴的な花を付けます。

▲キクザキイチゲ

池ではクロサンショウウオの卵塊、田んぼではアカガエルの卵塊が見られました。
ブナの新緑も深まりつつあり、コナラやカエデの仲間も開葉が始まりました。
一部残雪の中を歩きながら、春の花々を観察しました!
次回は6月7日(土)13:30~です。