【若葉まぶしい季節】5月の「ブナの森のようちえん」

5月4日(土)に5月の「ブナの森のようちえん」を開催しました。
気持ちの良い青空が広がり日なたは暑いくらいです。
新緑の色も深まりつつある里山を、自然観察や野遊びを楽しみながら散歩しました。


▲「森のステンドグラス」若葉や落ち葉を使って作りました。太陽に透かすと輝いています!



▲ブナの森は落ち葉がいっぱい!ボンドと落ち葉を使ってお絵描き。


▲森の中ではカナヘビに出会いました。

暑いくらいの陽気でしたが、土の中のカブトムシの幼虫はひんやり。
水辺ビオトープでは大きくなってきたアカガエルのオタマジャクシが気持ちよさそうに泳いでいました。
ススキの葉っぱをつかった草笛づくりでは、ほとんどの保護者の皆さんが成功!大きな音が響きました。

五感を使って里山の自然の中でいろいろな発見を楽しみました!

【星空の下で生き物観察】夜の里山探検を実施しました

5/3(金)に夜の里山に息づく生き物を観察して学ぶイベント、「夜の里山探検」を開催しました。夜はまだ寒いこの時期、水辺や森で見つかるカエルや昆虫を観察しました。

夜の水田やため池の岸辺を探すと、水草の上で休むゲンゴロウ、ガムシといった水生コウチュウ類やオオコオイムシ、様々なカエルが見つかります。日中と違いほとんど動かないので、子供たちは素手で水辺の生き物たちを採集しました。岸辺の植物上にはクロスジギンヤンマやコサナエの羽化殻も見つかり、寒いながらも初夏の訪れを実感できました。
 

田植え前の水田ではシュレーゲルアオガエルやアマガエル等が見つかりました。カエルの大合唱が繰り返し響いており、恋の季節を感じさせてくれました。
泥の中をよく見ると、無数のヒルも!!多くは人間から吸血せず、水生昆虫の幼虫やミミズを捕食するイシビル科のヒルでした。

イベントの最後は夜行性の昆虫を集めて観察できるライトトラップ。まだカブトムシやカミキリムシといった夜行性のコウチュウ類には早い時期ですが、ガの仲間が光に集まる様子が観察できました。いわゆる「春の三大蛾」の一角であるエゾヨツメも観察でき、この時期ならではの夜の里山を体験できるイベントとなりました。

夜の里山探検は8月と9月にも開催予定です。春とは異なる夜の里山を観察できますので、ぜひご参加ください。

今年の標本づくり第一弾!鱗粉転写標本づくり

今年もキョロロでは様々な標本の作り方を紹介するイベントを開催します。今年度の標本づくりの第一弾はゴールデンウィーク後半初日である5月3日(金)に開催。様々な里山のチョウ(またはガ)の翅上の鱗粉を紙に写し取る標本、「鱗粉転写標本」を参加者と一緒に作成しました。


材料となるチョウの鱗粉について講師が解説した後、チョウを選んで標本づくり開始。春に現れるチョウの代表格であるギフチョウを中心とした様々なチョウやガから標本の材料を選びました。

まずは標本に必要なチョウの翅を体から翅を切り落とします。繊細な翅を傷つけないようにピンセットで慎重に切り離します。


次にロウを塗ったケント紙で挟んでクルミの殻やトチの実で紙の上から翅を強くこすると、鱗粉が紙の上に写し取られます。コツはロウを紙に満遍なく塗ることとこするときに紙を動かさないこと。上手く転写できれば美しいチョウの翅の模様が紙上に現れます。


転写出来たら最後にラベルを書いてラミネートして完成!

鱗粉転写標本は保管が簡単で、特別な道具が無くても作れる標本です。チョウしか標本にできない欠点はありますが、「生き物を採集し、どんな生き物がいたのかを記録として遺す」という標本づくりの重要なポイントを学ぶ第一歩として手を出しやすい標本です。興味がありましたら是非夏休みの自由研究で作ってみてはいかがでしょうか。