2025年 5月 14日at 9:12 AM kyororo
『里山の生き物サポーターズ』は、キョロロの森(生物多様性保全上重要な里地里山[環境省])を舞台に、参加者の皆さんと協働で里山環境を整備し、その保全を目指す体験イベントです。今年もこの森を舞台に、多様な生き物が暮らし、子どもたちの自然との出会いや発見があふれる学びの場となるような里山環境を、皆さんと一緒に育んでいきたいと考えています。
<第2回(2025年)のご案内>
【日 時】5月25日(日)10:00~12:00
【内 容】よど掘り(カブトムシ幼虫の掘り出し作業)
【定 員】20名
キョロロは毎夏、生きたカブトムシを展示する『カブトムシルーム』を館内に設置しています。展示するカブトムシを育て、成虫を羽化させていますが、今回はそのカブトムシの幼虫(=よど)の掘り出し作業を行います。なお、幼虫のプレゼントは行っておりませんので、予めご了承ください。

▲ カブトムシの幼虫、松之山では「よど」と呼んでいます
\『里山の生き物サポーターズ』とは?/
キョロロ周辺の里山環境を保全する活動です。キョロロでは周辺の森を「フィールドミュージアム」として位置づけ、子ども達の自然体験や環境教育、研究フィールドなどといった、教育資源として活用していますが、アメリカザリガニの侵入やホテイアオイの遺棄といった外来種問題、希少な野鳥撮影を目的とした過剰なツーリズムといった問題が増えてきています。今後もキョロロが自然教育や体験を提供していくために、皆さんからキョロロを応援していただき、一緒にキョロロとその周辺の里山をまもっていきたいと思います。
今年度(2025年度)の予定 ※
●今年度の里山の生き物サポーターズについて → 詳細はコチラ
●第1回 山開き点検&ボイ伐り・ツル伐り(2025年4月26日開催) → 開催時の様子はコチラ
●第2回 よど掘り(2025年5月25日開催予定)
●第3回 ジュンサイの間引き(2025年6月28日開催予定)
●第4回 ヒシの間引き(2025年9月20日開催予定)
●第5回 ため池のかいぼり(2025年10月25日開催予定)
●第6回 落ち葉かき(2025年11月22日開催予定)
※ 開催日時や内容は、気候やその他イベントとの兼ね合いなどによって、変更となる場合があります。
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2025年 5月 7日at 8:27 AM kyororo
4月の定例探鳥会の報告
日時:令和7年4月26日(土)午前5時から8時
天気:晴れ、開始時の気温2℃
参加者:22名
金星と月齢26の細い月が東の空に見える冷えた朝、集合場所の「森の学校」キョロロの駐車場にウグイスの声が響いています。ホオジロも負けじとソングポストで囀っています。緑が増したブナ林から美しいキビタキの声が歓迎しているかのようでした。残雪を進む中、ヒーと低い口笛のようなトラツグミの声が聞こえてきました。春、山菜採りなど山に入ると、毎年聞くわびしい声です。時折、カルガモやオシドリが頭上を飛びます。突然、スギ林を飛び交うペアと思われる2羽のキバシリを発見しました。せわしなく木の幹を下から上に昇っては隣の木に飛び移りました。2羽を同時に見ることは初めてです。鳥合わせ中に参加者の真上をオオタカがけたたましく鳴きながら飛びました。声からオオタカだと判断しましたが、後で会員が撮影した画像でオオタカであることを確認できました。冬鳥と夏鳥が見られ、36種類も確認できたお天気の良い春の充実した探鳥会でした。
確認した野鳥(36種):オシドリ、マガモ、カルガモ、キジバト、アオサギ、オオタカ、サシバ、カワセミ、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ、トラツグミ、キビタキ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、ノジコ、アオジ
探鳥会の様子と当日撮影された野鳥

▲定例探鳥会開会式

▲雪上を歩く探鳥会の様子

▲マガモのペア

▲頭上を飛ぶカルガモ

▲鳥合わせ中に頭上を飛んだオオタカ

▲コゲラ

▲シジュウカラ

▲キバシリ

▲アオジ
5月のこども探鳥会のご案内
第2回「こども探鳥会」をまつのやま学園周辺を会場に開催します。主に地域の小中学生が対象ですが、他地域からでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。
【日 時】令和7年5月10日(土)午前8時から9時30分まで
【集 合】まつのやま学園駐車場(雨天の場合は、まつのやま学園のピロティ)
【その他】探鳥会後、鳥合わせをして解散します。
最近撮影された野鳥

▲カワガラス

▲カワガラス
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2025年 5月 5日at 3:59 PM kyororo
今年度の「市民参加型生き物調査」ではちょっとマニアックな植物を探します。それは「スゲ」です!
5/17と5/24に、市民参加型生き物調査「スゲしらべ」を実施します。特別な知識や技能は必要ありませんので、お気軽に参加ください。春の花々を見ながら、一緒にスゲを掘りましょう!
「スゲ」という名前を聞いたことはあるでしょうか?漢字で書くと「菅」で、人名や地名などで見たことがあるかもしれません。スゲガサやスゲボウシ、物を束ねるヒモ代わりなど、道具に使ったことがある人もいるかもしれません。

▲スゲで編んだ山笠。カサスゲという種類のスゲが使われます。

▲スゲを使って山菜などをしばる。コシノホンモンジスゲなどが使いやすく、十日町では「タツノケ」と呼ばれます。
スゲは、イネ目カヤツリグサ科スゲ属(Carex属)の総称です。イネのように細長い葉と、粒々の実がなった穂をつける草です。
実は、日本には252種類、世界には2000種類以上ものスゲが居るといわれています。中には、海浜、高山の岩の隙間、火山の火口付近などの特殊な場所に生える種類や、分布域が狭い「ご当地スゲ」もいます。スゲってスゲ~!

▲ミヤマカンスゲ。十日町では「ヒロノ」と呼ばれ、蓑の材料にしました。
しかしキョロロの周りでは、どんなスゲが生えているのか調べきれていない状況です。スゲは派手な花を咲かさず、葉っぱはどれも似ていて、あまり目立ちません。地域の植物を調べるキョロロの市民参加型調査「花ごよみしらべ」でも、現場では分からず、スルーしてしまうことが常でした。今年は腰を据えて、じっくりスゲを調べてみたいと思います!皆様のご協力、よろしくお願いします。
【日 程】5月17日(土)、24日(土)
【時 間】13:30~16:00
【定 員】15名
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