雪虫&雪虫調査のご案内
木曜日, 3月 15th, 2018日々春めいてくるキョロロの周辺ですが、まだまだ雪が残っています。この雪上に様々な「ムシ」が現れるのをご存知でしょうか。キョロロでは雪上に現れる様々な「ムシ」を雪虫と呼び、調査してます。本日はこの時期に現れる雪虫と、雪虫を調査する市民協働調査「雪虫調査」をご案内します。
まずは春を告げる虫として松之山の方々に親しまれている、代表的な雪虫「ユキクロカワゲラ」。かつてはセッケイカワゲラと呼ばれていたグループの一種です。翅は退化していますが、これでも立派な成虫です。この他にも翅のないカワゲラとしてハダカカワゲラ属の一種(恐らくは、Apteroperla tikumana) も確認されています。
マーブル模様のトビムシ達、サヤツメトビムシ(上)とコシジマルトビムシ(下)。
トビムシの仲間は主に土壌中に生息する祖先的な昆虫ですが、いくつかの種は雪上にも現れます。特にコシジマルトビムシは林内や林縁の雪上で頻繁に見つけられます。
意外なほど多いのが、クモの仲間たちです。残念なことに成虫ではないので同定は定かではありませんが、ウヅキコモリグモ(上)、ムツボシオニグモ(中)、トラフカニグモ(下)だと思われます。雪上で上記のトビムシの仲間やユスリカの仲間などを捕食しているようです。
市民協働調査「雪虫調査」は十日町市にどんな雪虫がいるのかを調査するイベントです。今年度は2017年の12 月から開催していました。次回、3月17日(土)の雪虫調査が今年度最後の調査となります。現在 (3月15日)の予報では天候には恵まれるようですので、上記で紹介した以外の雪虫にも出会えるかもしれません。
調査へはどなたでも参加できます。雪虫たちに興味がありましたらぜひご参加ください。
「市民協働調査 雪虫調査」
【開催日程】2018年3月17日(土) 13:30~16:00
【調査地】藤内名前田
【集合】キョロロ
【参加費】無料
地図へのリンクはこちら
撮影日:2018年3月15日