外国産カブトムシ・クワガタムシを見に行こう!
水曜日, 8月 19th, 2020皆さん初めまして!お盆も過ぎて夏も後半戦ですが、まだまだ暑い日が続きますね。今回はキョロロの期間限定で公開している展示物について、ご紹介したいと思います!
・・・と、その前に自己紹介が遅れました。私は8月16日からインターンシップ生としてキョロロでお世話になっている国際自然環境アウトドア専門学校の藤田祥雄と申します。学校では自然ガイドになるための勉強をしていて、里山に住む生き物や自然を子どもたちに伝えたい思いから、この森の学校キョロロでお手伝いをさせてもらっています。
早速ですが今回ご紹介するものは・・・
外国のカブトムシ&クワガタムシです!キョロロでは1種類の外国産カブトムシと3種類の外国産クワガタムシを展示しています。これらのカブトムシ、クワガタムシは愛好家の方々から寄贈していただいたもので、大変貴重な昆虫となっています。
外国のカブトムシ、クワガタムシの一番の魅力はなんといってもその大きさ!日本のオオクワガタのサイズは最大で70㎜強ですが、キョロロで紹介している外国産クワガタムシはどれも最大サイズになると100㎜超えと、お子さんの手がいっぱいになっちゃうくらい大きいです!
まず最初にご紹介するのはこの子!
インターメディアツヤクワガタです。もう名前がかっこいいですね!このクワガタはフィリピンに分布するクワガタで、体長は♂が38~107㎜、♀が25~53.2㎜となっています。このクワガタはツヤクワガタ属のクワガタで、前翅にツヤがあることが特徴となっています。アゴの部分は先端に細かな歯があり、付け根近くに大きな歯がひとつあるシンプルな見た目をしています。洗練されたデザインからは美しさすら感じられますね。
次にご紹介するのはこの子!
テイオウヒラタクワガタです。幅広でどっしりとした風格はまさに帝王!名に恥じない立派なクワガタムシです。このクワガタもフィリピンに分布するクワガタで、体長は♂が60~105㎜、♀が30~48㎜となっています。このヒラタクワガタの仲間はその名の通り体が平たく、木の隙間などに入るのに適しています。ちなみにヒラタクワガタは日本にも生息しているので、お住いの近くで探すと出会えるかもしれませんね!
三番目にご紹介するクワガタはこの子!
ギラファノコギリクワガタです。か、かっこいい~~~!名前も姿もかっこいいクワガタですね!このクワガタはクワガタムシの最大種で、体長は♂が35~118㎜、♀が31~56㎜となっています。分布はインド~マレー半島、インドネシア、フィリピンで、このクワガタは地域によってアゴの特徴が異なっています。この湾曲した攻撃的なフォルムのアゴがたまらないですね!地域によってはアゴの形が全然違うので、それぞれの地域のギラファノコギリクワガタのアゴを比べてみるのも面白いかもしれません!
以上がクワガタムシの紹介ですが、最後にキョロロで唯一の外国産カブトムシを紹介したいと思います。
それがこちら!
知る人ぞ知るヘラクレスオオカブトです!で、でかい・・・そしてツノがまた特徴的な形をしています。このヘラクレスオオカブトは中央・南アメリカの熱帯地域に分布しているカブトムシで、体長は♂が56~175㎜、♀が48~78㎜と、世界最長のカブトムシとして知られています。その特徴は前翅の色と、なんといってもこの長ーいツノ!日本のカブトムシはツノで相手を持ち上げて落としますが、このヘラクレスオオカブトは長く伸びたオデコのツノと下のツノで、相手をはさみこんで落とします。
このほかにもたくさんの魅力が、このカブトムシ・クワガタムシにはあるんですが、それはぜひ皆さんの目で実物を見て感じてみてください!日本のカブトムシの観察コーナーや、クワガタムシの標本なども展示していますので、日本産と外国産のカブトムシ・クワガタムシの違いをぜひ観察してみてください。暑い日が続きますが、森の学校キョロロで素敵な夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか!