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キョロロ2021年度夏企画展「眼展」のアンケート結果のご報告

木曜日, 11月 25th, 2021

今年度の7月17日(土)から10月17日(日)まで「森の学校」キョロロでは動物の持つ眼をテーマにした企画展、「眼展-生き物が見る世界のカタチ―」を開催しました。展示では様々な動物の眼のしくみや形態、進化、多様性を「光と眼のしくみ」、「眼の進化」、「ムシたちの眼」、「脊椎動物の眼」、「軟体動物の眼」、そして「生き物の色」の6つの章に分けて紹介しました。さらに本企画展で紹介した展示や動物の眼の中から気に入ったものを来館者の皆様から投票いただきました。遅くなりましたが本日はこのアンケートの結果について発表します。

今回のアンケートでは合計で175票の投票がありました。アンケートにご回答いただいた方々の年齢をグラフにすると、その多くは未就学児から小学生でした。また、その子どもたちの親御さんと思われる方々からもご投票をいただきました(図1)

眼展の6つの展示の中で最も人気のあった展示第一位は「ムシたちの眼」でした。続いて第二位は「生き物の色」、第三位は「眼の進化」の順で人気がありました(図2)。最も人気があった「ムシたちの眼」は6つの展示の中でも最も力を入れて作成した展示であり、人間の眼とは全く異なる様々な昆虫の眼の機能と多様性を紹介しました。来館者の皆様からご支持を頂くことができ、展示作成者として嬉しく思います。

それぞれの展示への投票者を未就学児、小学校低学年、小学校中学年、小学校高学年、中学・高校、19~29歳、30歳~49歳、50歳以上に分けてみると、「ムシたちの眼」には様々な年代の方から投票を頂けたことが分かりました。第二位の「生き物の色」は他の展示よりも工夫を凝らしたクイズを多くした展示でした。そのお陰もあってか未就学児や低学年の子どもたちから支持を得ることができました。逆に第三位の「眼の進化」は内容が難し目だったためか、小学校中学年からの支持は多かったものの、未就学児からの支持が無かった点は反省の余地が見られました(図3)。

展示の中で紹介した動物の眼の人気投票では、最も人気を獲得した眼は「トンボの眼」でした。青や緑が美しいトンボの眼はポスターでも大きく取り上げたので納得の順位でした。続いて「カエルの眼」、「鳥の眼」、「ヘビの眼」の順に人気がありました(図4)。興味深かったのは第5位の「クモの眼」と第6位の「ホタテガイの眼」です。展示の人気投票と同じように年代ごとに投票者の構成を見てみるとクモやホタテガイの眼は案外大人の方からの支持が多いようでした(図5)。眼が多い生き物は気持ち悪がられるかもしれないと考えていましたが、案外そうでもないのかも…。

眼展の展示はかなり専門的な部分が多く、「勉強になった」、「楽しかった」というコメントと同時に「難しかったと」いうコメントも多くありました。皆様のご意見を参考にして、より楽しく分かりやすく学べる展示を作成していきたいと思います。アンケートにご協力いただいた皆様にこの場を借りて改めてお礼申し上げます。