4/23(土)に夜に活動する生き物を観察する「夜の里山探検」を開催しました。昨年度までは5月以降に開催していた夜のイベントですが、今年は4月からの開催となります。初回では水中の生き物と、光に集まる昆虫を捕まえるライトトラップを使って夜間の生き物観察にチャレンジしました。キョロロの周辺では雪がすっかり融け、日中は汗ばむくらいまで暖かくなっています。しかしながら夜間はまだ寒い日が続いており、どれだけの生き物を観察できるのか未知数の中で探検に出発しました。
春のこの時期は水草がまだ繁茂しておらず、雪解け水で池の水も澄んでいるので陸上からでも水中の様子を観察出ます。日中の光で温められたおかげで水中は夜間でも僅かに暖かく、水面下では様々な生き物が活動している様子を観察出来ました。
ため池の水中にはメダカやヤマアカガエル、クロサンショウウオの卵、オオコオイムシ、ガムシなど見つけることができました。気温が低いお陰で生き物の動きは鈍く、素手でカエルなどを捕まえる子どもたちもいました。先日の土曜日に開催したザリガニ捕獲作戦で設置した罠の中には超巨大なドジョウやナミゲンゴロウが入っていました。
田んぼの周辺ではアマガエルやシュレーゲルアオガエル、ツチガエルなどの様々なカエルの鳴き声が響いていました。カエル以外にもアカハライモリやイシビルの仲間が水の中を泳いでいました。
駐車場に設置したライトトラップには残念ながらほとんど昆虫は集まっておらず、夜間の気温が低い日には昆虫はあまり活動していないようでした。最後は皆で集まって採集できた生き物を個別に観察しました。田んぼで採集できたトノサマガエルが頬の鳴嚢を膨らませて鳴く様子も観察でき、普段の里山探検では実感できない生き物の活動を観察できる探検となりました。
(おまけ)
イベント中は昆虫が集まらなかったライトトラップですが、イベント終了後に所謂「春の三大蛾」と言われる大型のガの一つであるエゾヨツメが飛来していました。イベント中に来なかったのは残念ですが、キョロロ周辺で分布が確認できただけでも収穫でした。青い目玉模様が美しいガですので、是非皆様もこの時期に夜間の街灯などを巡って探してみてください。