Archive for 7月, 2023

【市民協働調査】川虫しらべ【小坪野沢】

火曜日, 7月 25th, 2023

先週の7月22日に「川虫しらべ」を開催しました。また越道川で調査をする予定でいましたが、開催時間になった途端に土砂降りの雨になってしまいました。しばらくして雨は弱くなりましたが、増水の可能性も予見されたので、比較的危険の少ない小坪野沢で実施することになりました。

雨は降り続き、時々強くなったり弱くなったりと、コンディションとしてはなかなか大変な調査でした。しかしながら、参加された皆さんのご活躍もあり、多くの種(31種類)を確認することができました。写真のような大きいゲンジボタルの幼虫も採れました。成虫のシーズンは終わっているので、おそらく来年まで水の中で暮らすのでしょう。


▲ゲンジボタル(幼虫)

暑い日が続き、川で涼みたくなる今日この頃ですが、河川での活動は危険を伴う場合もあります。その地点では雨が降っていなくても、上流で雨が降ると、急に増水することがあります。十分に周囲の状況や、雨雲の動きに注意して、安全に活動することを心がけましょう。

【確認された生物(順不同)】モンカゲロウ、ニホンカワトンボ、オニヤンマ、ミルンヤンマ、コサナエ、フサオナシカワゲラ属の一種、オナシカワゲラ属の一種、アメンボ、シマアメンボ、ヘビトンボ、センブリ属の一種、シロズシマトビケラ、ウルマーシマトビケラ、ツメナガナガレトビケラ、マルバネトビケラ、オオカクツツトビケラ、カクツツトビケラ属の一種、ゲンジボタル、クシヒゲマルヒラタドロムシ、ヒゲナガガガンボ属(Hexatoma属)の一種、ガガンボ属(Tipula属)の一種、ハマダラナガレアブ、ユスリカ科の属未同定種、ミズムシ(等脚目)、サワガニ、カワニナ、ナミウズムシ、アブラハヤ、ドジョウ、ツチガエル、ニホンアカガエル

【市民参加型生き物調査】カニムシしらべ【第2回報告】

火曜日, 7月 25th, 2023

去る7月17日にカニムシしらべの第2回目を開催しました。非常に暑い日だったので、ブナ林の林床で採集を行いました。採集方法については第1回の様子をご覧ください。


今回は3種(10個体)のカニムシが採集されました。小さな若虫(成体になっていない子供のカニムシ)が多く、探すのが難しかったかもしれません。次回は再来月の9月に開催となりますが、今度は成体になった大きいカニムシが採れることを期待したいですね。

・ニホンカブトツチカニムシ
・チビコケカニムシ属の未記載種
・モリヤドリカニムシ


▲モリヤドリカニムシ(若虫)


▲チビコケカニムシ属の未記載種

友の会企画「モリノカタリバ」里山の自然に関する情報交換

月曜日, 7月 24th, 2023

友の会会員のみなさんと、季節の自然に関する情報交換やミニ講話などで、里山の生物多様性について楽しく学び語りあうざっくばらんな定例会「モリノカタリバ」を今年度からスタートしました。4月は探鳥会で観察できた野鳥情報、クロサンショウウオの映像など、6月は研究活動などで確認された新確認の生き物たちについて、7月は友の会会員向けの企画展の内覧会を実施しました。月末の金曜の夜を中心に開催していきます。金曜の夜、お気軽にご参加ください。

【今後の開催日】8月25日(金)、9月29日(金)、10月27日(金)
【時間】18:30~19:30

【定員】20名程度(お申込み時に氏名・会員番号をお伝えください)
【主催】「森の学校」キョロロ友の会

▲4月の様子。探鳥会で観察された野鳥情報や、クロサンショウウオの生態映像などを紹介しました。



▲6月の様子。これまでに分布記録がなかった生物・生息情報にが続々と確認されており、この情報を友の会の皆さんに紹介しました。



▲7月の様子。企画展「虫博」について、担当した研究員が説明しました。