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【市民協働調査】川虫しらべ【中沢川河口・越道川】

日曜日, 8月 27th, 2023

昨日、川虫しらべを「越道川の中沢川河口付近」にて実施しました。前回7月は土砂降りにあい、小坪野沢に変更せざるを得なかったので、今回こそリベンジです。とは言ったものの、実は今回も調査終盤には雷雨がやってきてしまい、残念ながら時間よりも30分早く終了しました。

この場所での調査は今年5月にも実施しましたが、そのときに比べ越道川の水位はかなり下がっていました。今夏の新潟県はなかなか雨が降らず、松之山周辺も水不足に困っています。越道川の水温も高く、なんと30℃もありました(かなりぬるく感じました)。また、電気伝導度(EC、水のきれいさを表す指標のひとつ)の値も2,000を超えるほどに高く、だいぶ淀んでいるような印象をうけました。ちなみに5月は水温が19℃、ECが140ほどだったので、かなり違いますよね。


さて、それでも底生動物・魚類あわせて、計35種が確認されました:キイロカワカゲロウ、サホコカゲロウ、シロタニガワカゲロウ、チラカゲロウ、ニホンカワトンボ、ミルンヤンマ、オニヤンマ、コオニヤンマ、オナガサナエ、コヤマトンボ、カミムラカワゲラ、チビミズムシ、ケシカタビロアメンボ、ナミアメンボ、ヘビトンボ、ヒラタドロムシ、キベリマメゲンゴロウ、コガタシマトビケラ属の一種、ナカハラシマトビケラ、ヒゲナガカワトビケラ、キタクダトビケラ属の一種、ヒメトビケラ属の一種、ヤマナカナガレトビケラ、ムナグロナガレトビケラ、マルツツトビケラ属の一種、カクツツトビケラ属の一種、Dicranota属の一種、ハマダラナガレアブ、カワニナ、コモチカワツボ、サカマキガイ、サワガニ、ハリガネムシ類、アブラハヤ、カジカ


きれいな水を好む種・少し汚れた水を好む種の両方が混じっています。また、外来種の「コモチカワツボ」と「サカマキガイ」が記録されました。どちらも小さな貝類ですが、研究員ではなく参加者の方が発見してくださいました。外来種もそうですが、研究員の目だけではこれほど多くの種を見つけることは出来なかったでしょう。多くの目で生き物を探し、みんなで網羅的に調べるということに、このような市民協働調査の意義を感じます。次回以降も「川虫しらべチーム」として、河川の生き物を調べていきたいと思いますので、よろしくお願いします。