昆虫のカタチを知ろう!昆虫解剖講座開催のご報告

今年度の最後となる3月31日(日)に昆虫の体をバラバラにして体の仕組みを学ぶ、「昆虫解剖講座」を開催しました。

材料はノコギリクワガタ!特徴的な大アゴやその下に隠されたブラシ状の小アゴ、脚の1本1本などを取り外して体各パーツの繋がりを知るとともに、普段はあまり目にしない後翅や腹部の構造を観察しました。

硬いノコギリクワガタの体を解剖するためには最初が肝心。頭を動かして体の節同士を繋がりを緩め、そこからハサミを入れて解体していきます。

顕微鏡とモニタを使ってリアルタイムで解剖の方法を解説中。ちょっと気持ち悪いとの声も・・・。
 

頭を取り外したら頭部の中の筋肉を除去していきます。頭の中には大アゴを動かすための太い筋肉が大量に詰まっているため一苦労。ハサミとピンセットで筋肉を外していくと、固まっていた大アゴが緩んで外れやすくなります。

大アゴを外したら、そのまま前胸、歩脚もバラバラにしながら取り違えないようにパーツを並べていきます。「バラバラだとゴキブリに見える」という参加者もいらっしゃいましたが、昆虫の体の構造には共通性があるので慧眼といえるかもしれません。

最後は解剖したパーツを「頭部」、「胸部」、「腹部」に属するパーツごとに分類して並べケント紙に貼り付けました。今回はノコギリクワガタでしたが、体が比較的硬ければどんな昆虫でも作ることができる標本です。バラバラにすると見えてくる共通性と特異性を色々な昆虫で比べても面白いかもしれません。

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