【雪虫② クロユキノミ】
雪の上に現れる小さな虫たちを「雪虫」と呼びます。
冬、雪の上に虫なんていないと思われるかもしれません。
しかし、よく目を凝らすと、雪の上で生きている多様な雪虫を観察することができます。
この動画では、キョロロ周辺の冬の里山で出会える雪虫を、実際の映像で紹介します。
今回紹介する雪虫は、トビムシの仲間で黒い体が特徴のクロユキノミ(Desoria yukinomi)。
白い雪の上では、その姿がひときわ目立ちます。
雪のない季節、トビムシの仲間は土の中や落ち葉の下で暮らす生き物。
クロユキノミは細長い体を活かして雪の表面を器用に歩き、腹部後端にあるバネ状の器官(跳躍器)を使って飛び跳ねながら、雪原の中で生きる小さな住人です。
映像では、雪に付着する藻類・有機物を摂食する様子もご紹介しています。
同じ「雪虫」でも、種類によって姿や動きがまったく異なることがわかります。
コシジマルトビムシの映像との違いもぜひ観察してみてください。
▼クロユキノミ
▼コシジマルトビムシ(前回ご紹介)
雪虫は、江戸時代に書かれた鈴木牧之の『北越雪譜』の中にも、「雪蛆(せつじょ)」として登場します。
冬は生きものが少ないと思われがちですが、雪の上にも確かに小さな命の営みがあります。
雪国の冬は静かですが、冬の里山は何もいない季節ではありません。
雪の上に広がる、小さな生き物たちの世界をのぞいてみてください。
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和名:クロユキノミ
学名:Desoria yukinomi
撮影地:新潟県十日町市松之山
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