専門学校生が展示づくりを学ぶ

国際自然環境アウトドア専門学校(妙高市)の学生の皆さんが、授業「地域づくりワークショップ」の一環でキョロロの展示づくりを学び・実践しています。
今回は①木工体験コーナー、②ザリガニ釣りコーナー、③ドングリあそびコーナーについて、学芸員と相談しながら展示のミニリニューアルを行いました。
それぞれ担当班に分かれ、展示づくりの目的、対象者、伝え方について考えながら、11月25日に設置を行いました!

こちら木工コーナー班は、木工コーナーに「木育」の要素をさらに加えてくれました。
材料の樹木としての特性や特徴をパネルで表示し、作品を作る際に使われている樹木の特徴も知ることができるようになりました。

またコーナーに接するアクリルの壁に、同じく材料として使わている樹木の葉をラミネートしたものを吊るし、ガラス絵具で描いた葉もアクセントに加えていただき、樹木の多様性を感じることができる素敵な空間を演出していただきました。

木工体験で作品を作るのと同時に、樹木の多様性にも触れることができるコーナーとしての魅力がアップしました。

ザリガニコーナー班は、生物としてのザリガニの特徴をじっくり観察できるコーナーを作ってくれました。
アメリカザリガニは外来種という側面に目が行きがちですが、生き物としての特徴をしっかり観察しながら、外来種による在来種や農業への影響についても示し、その上で私たちにできることを伝えるパネルを作ってくれました。


ドングリ班は、特に未就学の来館者を対象としたドングリ遊びを作ってくれました。
ドングリスライダー、ドングリ迷路、ドングリの楽器など、五感を使って遊びながらドングリの形や種類に触れることができるものばかりです。
ぜひ手に取って遊んでいただき、ご家族で楽しい時間をお過ごしいただければと思います!


展示づくりは博物館の大切な仕事の一つです。
展示を通して伝えたいことをまず整理し、どのような伝え方が望ましいか、対象をどの年齢層に設定するかなど、すべての展示物には博物館の想いが隠れています。
「伝えたいこと」をしっかり考えることと、「伝える・伝わる」ための工夫を、実践的に学んでいただく機会になりました。
バージョンアップしたキョロロの展示をぜひご覧・ご体験ください!

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