ウサギ追い

日曜日、天水越地区の「ウサギ追い」に参加してきました。
かわいい野ウサギもいたずらが過ぎると、農家の方にとっては時に厄介者です。頭数調節のために駆除も必要です。

はじめに猟師さんが登って尾根のような見晴らしの良いところでスタンバイします。
そのあと、犬の鳴き声のように「オー、ホイホイホイ」、「オウオウオウ」と声を出しながら、横に広がって登っていきます。
すると、隠れていたウサギが驚いて飛び出してきて斜面の上にかけのぼっていき、ハンターが「バーン!」・・・と仕留めるわけです。


ちょっとかわいそうな気もしますが、動物と人間がうまく付き合っていくために必要なことなのですね。
合計で10羽ほどのウサギがとれました。年によっては捕れなかったり、20羽も捕れたりと、まちまちのようです。まだ一面の雪ですが、もう茶色い夏毛が見え始めているウサギもいました。カモシカやリスも現れていました。

その後は、地元のお母さん方が用意してくれた「ごっつぉ」をいただきました。


ウサギ汁です。脂身が少なくとてもヘルシーです。臭みもなくトリ肉のようでした。

 
ウサギの背中の肉のお刺身です。ごま油がかかっています。これは絶品でした!


肝臓、心臓、腎臓の炒め物です。とても美味しく、ご飯をかきこみたくなる味でした!
この他にも、ウサギの骨付き肉や地元のお母さん方が作られたごっつぉがたくさん並びました。
大変ごちそうさまでした。

昔松之山では、各家庭でウサギを飼育し、お正月などの調理にお肉として使ったそうです。冬の貴重なたんぱく源だったんですね。
なかなか今では、食事の時に「命をいただく」ことを実感することも少ないと思いますが、さっきまで野山を駆け回っていたウサギが料理になってでてくると、まさに命をいただいているんだなぁと実感しました。

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撮影日:2010年3月28日

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