第9回つまり市民里山学会のご案内
木曜日, 2月 16th, 2017
【里山の自然や文化の魅力を知り・伝える私たちの活動】
豊かな自然環境に恵まれた十日町市と津南町からなる妻有(つまり)地域の里山。この地域ならではの自然や文化を対象に調査研究、教育・普及、実践活動を行う市民の皆さんが、活動の報告や成果発表を行う“市民が主役”の発表会です。
【会場】十日町情報館 視聴覚ホール
【参加費】無料
【プログラム】
13:30 開会
※発表タイトルや発表順は変更になる場合があります。
【里山の自然や文化の魅力を知り・伝える私たちの活動】
豊かな自然環境に恵まれた十日町市と津南町からなる妻有(つまり)地域の里山。この地域ならではの自然や文化を対象に調査研究、教育・普及、実践活動を行う市民の皆さんが、活動の報告や成果発表を行う“市民が主役”の発表会です。
※発表タイトルや発表順は変更になる場合があります。
2月12日(日)に毎年恒例の「十二講」イベントを開催しました。かつての雪里では、雪が降り積もっているこの時期に山に入り始め、伐った木を雪ぞりを使って運び出しました。「十二講」はそんな山仕事の無事を山の神様に祈願する伝統行事です。しかし、人と山の関わり方が変化したこともあって、松之山では数十年前に途絶えてしまったそうです。
当日は県内外からたくさんの皆さんからご参加いただきました。
まずはお米を粉にして「カラコ」というお団子を作るところからスタート。
みなさん黙々とすり鉢に向き合っています。
摺り終わったら水を入れて耳たぶくらいの硬さになるまでこね、カラコを作ります。
食べるものは直径5cmほどの平たいお団子にし、お供え用に小さく丸めたものを藁筒(ワラツトッコ)に入れます。集落ごとにワラツトッコに入れるカラコの大きさや数が違い、キョロロでは小さく丸めたものを12個入れる松之山浦田地区のスタイルで行っています。
その後、キョロロの玄関前の雪山で弓矢と共に飾り山仕事の無事を祈願しました。
みなさんから作っていただいたカラコは、形も様々(笑)
地域の方からは、昔は小判形に作ったこともあったというお話もありました。
ゆでたカラコは、醤油の実とともにいただきます。素朴な味を楽しんでいただきました。
地図へのリンクはこちら
撮影日:2017年2月12日
2月4日(土)に冬の「ブナの森のようちえん」を開催しました。良い天気に恵まれ、2mほどのたっぷりの積雪の中、自然観察や雪遊びを通じて冬の里山を楽しみました!
最初に、親子でスキンシップをとりながら楽しく準備運動。
緊張していた顔にも自然と笑顔がこぼれます。
こ、これは?じつは中に塩を入れた雪とアイスクリームの材料が入っています。
一緒に里山を歩き、帰るころにはアイスクリームが完成しています!
まずはキョロロの裏の森で生き物観察。冬の森に生き物はいるのでしょうか?実は冬の森でもいろいろな生き物たちを感じることができます。小さな虫めがねをもって観察してみると.。。。
雪虫と呼ばれるトビムシの仲間がたくさん観察できました。ぴょんぴょんと跳ねる姿がとてもかわいいです。
ノウサギの糞や樹木の芽を齧った跡もたくさん観察できました。
枝先にはカマキリや蛾の卵も。冬の生き物たちの暮らしぶりを感じることができました。
こちらはノウサギのメスのおしっこ!甘酸っぱいにおいがします。鮮やかなオレンジ色をしていてかき氷のようですね。
雪原に寝っころがるのもこの時期ならではの楽しみ方!
足あとのない雪原を歩く。とっても気持ちよさそうです!
肥料袋とワラで作ったケツぞりで滑ったり、雪の中に飛び込んだり、最後は思いっきり体を使って雪遊び!
こちらは雪の中にトンネルを作って滑り台!
豪雪地松之山ならではの雪の滑り台ですね。
雪いっぱいの松之山で、生きもの観察や雪遊びなど五感で里山を体験しました。
大人も子どもも一緒になって冬の里山を楽しむことができた「ブナの森のようちえん」でした。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
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撮影日:2017年2月4日