Archive for 7月, 2025

【まるで里山が標本箱!】超高解像度人間大昆虫写真[life-size]

水曜日, 7月 30th, 2025

この夏も、キョロロ周辺の里山に人間の大きさまで拡大された超高解像度人間大昆虫写真[life-size]を設置しています。
大地の芸術祭アーティストの橋本典久氏+scopeが制作する、生物多様性とアートが融合した作品です。まるで里山が標本箱!
トンボの翅の細部やチョウの鱗粉など肉眼では見えない部分もリアルに浮かび上がり、造形の美しさや昆虫の多様性に触れることができる作品です。
この夏はキョロロ周辺に5基の巨大昆虫パネルが設置されています。
散策しながら、ぜひ鑑賞してみてください!

超高解像度人間大昆虫写真[Life-size]
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/super_high-resolution_human-size_photographslife-size/
越後妻有 2025 夏秋
https://www.echigo-tsumari.jp/event/echigotsumariartfield2025/

▲チョウトンボ

▲トノサマバッタ

▲ウスバカゲロウ(幼虫)

▲エゾゼミ

▲キアゲハ

【キョロロに泊まろう!】アドベンチャースクールで市内小学生たちが自然体験

日曜日, 7月 27th, 2025

7月26日(土)・27日(日)に十日町市中央公民館アドベンチャースクール・十日町市子ども会連絡協議会 子ども交流体験事業として、「キョロロに泊まろう!」が開催されました。
十日町市内の4~6年生を対象として、キョロロでの自然体験、食事づくり、そして博物館の中に泊まるという盛りだくさんの内容です。

初日の体験は4班に分かれて、キョロロ周辺での自然観察からスタート!
たくさんのバッタやカマキリといった昆虫、カエル、カナヘビなどの生物を観察しました。
暑い中、日陰を選びながら五感で自然を体験しました。

▲草むらでバッタ採集

▲ゼンマイの葉を使った飛行機づくり

松之山温泉で汗を流した後は、夕食づくりです。
ご飯は炊飯器を使わず、もみ殻を燃料に使った「ぬか窯ごはん」を作ります。
スギの葉っぱに火をつけt、火がもみ殻に移ると強い火力で一気にお米が炊き上がります。
炊きあがった羽釜のふたを開けると、良い香りがふわっと広がりました!


▲炊きあがったごはんのよい香り

▲みんなで作ったカレーは完食です!

食事の後はナイトウォークで夜の美人林へ。
ライトを消すと、森の中は真っ暗。真っ暗の中に身を置くこともなかなか貴重な体験です。
じっと耳を澄ますと、カサカサという落ち葉の音、セミの鳴き声など、暗闇から生き物たちの息遣いを感じます。
幹を見てみると、エゾゼミやヒグラシの幼虫がブナの幹を登って、羽化している様子を観察することができました。
キョロロの建物の周りではライトトラップで光に集まる昆虫観察も行いました。オオミズアオなどの蛾の仲間、ノコギリカミキリやセミ、トンボなどいろいろな昆虫が集まっていました。

▲夜の美人林

▲ヒグラシの羽化。観察している間に翅がどんどん伸びていきました。

▲ライトトラップで光に集まる昆虫の観察

さて、1日目のプログラムが終了しました。今日寝るのはキョロロの中。博物館の展示に囲まれながら一晩を過ごします。
カブトムシルームの前、ヘビの前、どこで寝ようかな?と子どもたち。
カブトムシルームからは、元気に飛び回るカブトムシの翅音、大地の芸術祭作品「Tin-Kin-Pin」の水の音、夜のキョロロではいろんな音も聞こえてきます。
元気いっぱいでなかなか寝付かない子どもたち・・・よく眠れたかな?

▲魚の水槽や「超高解像度人間大昆虫写真」の前で寝る子どもたち

2日目のスタートです。ラジオ体操・朝食の後は、暑くなる前に川に移動します。

▲ラジオ体操。今日も元気に楽しみましょう!

雨が降らず水量も少なめ越道川ですが、足をつけつとちょっぴりひんやりとした川の水。暑い夏にぴったりです。
石をひっくり返したり、たも網を使ってガサガサしたりしながら、小魚・ヘビトンボの幼虫・カワニナなど、様々な川の生き物を観察しました。

▲越道川。雨が降らず水量は少なめです。

▲サワガニ

▲堰堤で滝行にはげむ子どもたち

▲ぷかぷかと川遊び。全身で夏を感じています!

森や川での自然体験、仲間と一緒の食事作りや活動、そしてキョロロで一晩を過ごすという特別な体験であっという間の2日間でした!
夏休みの特別な想い出になれば幸いです!

こども探鳥会(7月)の報告と定例探鳥会(7月)のご案内

水曜日, 7月 23rd, 2025

7月のこども探鳥会の報告

日時:2025年7月12日(土)午前8時~9時30分
天候:曇り、開始時の気温24℃
参加者:大人8人、こども3人

猛暑が続く中、雲が出て陽光を遮り、吹く風が爽やかな探鳥会でした。野鳥の繁殖の時期も終わりに近づき、ツバメ、ムクドリ等の幼鳥が見られました。ブナ林からはキビタキのきれいな声や、ホオジロやヒヨドリの元気な声が終始聞こえていました。猛禽類のサシバとハチクマが上昇気流に乗ってどんどん高くなっていく様子が見られた探鳥会でした。

確認できた野鳥(17種):キジバト、ハチクマ、サシバ、ブッポウソウ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、イカル、ホオジロ、ノジコ


▲探鳥会の様子


▲探鳥会後の鳥合わせ


▲グラウンドでよく見かけるハクセキレイ


▲巣立ちしたとみられるムクドリの幼鳥

 

7月の定例探鳥会のご案内

松之山野鳥愛護会と「森の学校」キョロロが協働で開催する、松之山地域の野鳥相を調査する定例探鳥会を今年度も毎月第4土曜日に開催しています。
夏鳥の繁殖もほぼ終わりに近づいています。幼鳥が見られる探鳥会となることでしょう。

【日 時】令和7年7月26日(土)午前4時30分〜7時30分
【集合地】「森の学校」キョロロ駐車場
【日 程】4:30 探鳥会開始
     7:10 鳥合わせ・情報交換
     7:30 終了予定

 

最近撮影された野鳥


▲クサキリの未成熟の雌を咥えるサシバ


▲今年巣立ったサシバの幼鳥


▲暑いのか口を開けたままで止まっているノスリ


▲今年巣立ったモズの幼鳥

キョロロの森は開館時間の利用に限定されています。松之山野鳥愛護会またはキョロロが主催する探鳥会を除き、許可なく立ち入りはできません。地域内でも来訪者による野鳥観察が原因となって、地元とのトラブルが多発しています。また、最近では近隣でツキノワグマの目撃が複数回報告されています。野鳥の保護・保全と安全のため、掲示されている看板の内容に従っていただくとともに、ルール・マナーの順守徹底をお願いいたします。