Archive for 12月, 2020

大迫力の雪庇

水曜日, 12月 23rd, 2020

キョロロ館内の3か所の大窓からは、屋根からずり落ちてきた大迫力の雪庇を内側から観察することができます。
本日の受付付近の雪庇の様子です。屋根の積雪が1m以上あるためなかなか雪庇が切れません。
いつ落ちるか、スタッフが必死に支えています!おっ、重い。。。明日には落下するでしょうか?

この発達した雪庇がズドーンと落下を繰り返し、どんどん大窓は雪で埋まっていきます。

この時期、キョロロ周辺はこのような大きな雪庇が発達します。周辺を散策の際は建物に絶対に近寄らないようご注意ください。

【プレスリリース】当館研究員がヒメガガンボ科の昆虫を新種記載しました。

月曜日, 12月 21st, 2020

十日町市松之山の天水山のブナ林で採集したヒメガガンボ科の昆虫が、当館の加藤大智研究員(専門:ハエ目の分類学)により新種Ulomorpha longipenisして記載されました。キョロロでは2005年に館周辺のブナ林で新種マツノヤマヒメコケムシを発見しており、松之山では15年ぶりの新種昆虫の発見となります。

【論文概要】
・発表雑誌:Zookeys(動物分類学・系統地理に関するブルガリアの国際学術雑誌)
・発表日:2020年11月30日
・論文タイトル:Synopsis of the genus Ulomorpha Osten Sacken, 1869 (Diptera, Limoniidae) in Japan.(日本におけるUlomorpha属の概要)
<論文URL https://zookeys.pensoft.net/article/52831/

・著者:Daichi Kato, Kozo Watanabe, Levente-Péter Kolcsár(十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ 加藤大智研究員、愛媛大学沿岸環境科学研究センター 渡辺幸三教授、同Levente-Péter Kolcsár研究員)

【新種概要】
・十日町市(松之山・天水山)で採集した個体を含め、ヒメガガンボ科Ulomorpha属の新種を記載。詳細な形態比較や国内外の研究機関が収蔵する標本調査を経て、近縁種に比べ雄交尾器の挿入器が明らかに長いなどの相違点からUlomorpha longipenisと命名。
・Ulomorpha属の新種が論文掲載されたのは世界で1949年以来71年ぶり。論文では本種と奄美諸島に分布する種を含めた2種を新種として記載。
・十日町市松之山での採集地は松之山・天水山の標高800m付近のブナ林付近。本種は日本本土に広く分布することも判明。
・松之山で採集された昆虫による新種記載は、2005年のマツノヤマヒメコケムシ以来15年ぶり。キョロロの一連の新種発見は、身近な自然環境でも新種が見つかる可能性を示す好例。展示公開や環境教育活動での活用と共に、地域の自然環境の保全や生物多様性の理解の深化を期待。

Ulomorpha longipenisを特徴づける各形質


採集地付近のブナ林(天水山標高800m付近)

 

スノーシューレンタル開始しました!

日曜日, 12月 20th, 2020

たっぷりたっぷりと雪が積もり、本日からスノーシューのレンタルを開始しました!本日は降雪が断続的に続いていましたが、ふかふかの新雪をたくさんの皆さんがスノーシューで楽しんでいただきました。冬の美人林散策や雪上散策をぜひお楽しみください!
スノーシューは「西洋かんじき」とも呼ばれ、かんじきよりもサイズが大きく雪上での浮力が高い専用シューズです。スノーシューを履くとフカフカの雪の上も歩くことができ、気軽に冬の森の中の散策を楽しめます♪
スノーシューレンタルをご希望の方は、キョロロ受付にてお申し出ください。ご入館いただいた方は100円で、レンタルのみの方は800円でレンタルしております。ストックや長靴もございますので、必要の方は合わせてご利用ください。企画展「美人林ものがたり~里山の美しきブナの森の秘密~」も合わせてお楽しみください。

【スノーシューレンタル料金】
・ご入館者 100円
・レンタルのみ(入館なし) 800円
※スノーシューご利用時に受付にて検温を実施しております。ご協力の程お願いいたします。