Archive for 4月, 2021

【SDGs】里山の生き物サポーターズ①-生き物も暮らしやすい田んぼづくり-

金曜日, 4月 16th, 2021

<協力者募集中!>「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した生物多様性保全活動イベントです。今年度も里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指します。

初回(4/24)は「生き物と共存できる田んぼづくり」をテーマに、田んぼに通年水があり水生生物が避難できる水路「江(え)」をつくります。「江」は本来冷たい水が田んぼに直接入らないようにいったん水を滞留させる通水路ですが、多様な水生生物の生息環境でもあります。現代の慣行農法で広く行われる中干しの際にも、生き物の避難場所として機能する側面があることから、生物多様性保全に視点を当てた環境保全型農業の一つとして導入されています。農業と生物多様性の保全を両立する取り組みの一つとして、キョロロの田んぼに江をつくり、生物多様性の保全に配慮したお米作りの舞台の整備につなげていきます。

第1回里山の生き物サポーターズ
【開催日時】2021年4月24日(土)13:00~15:00
【参加費】無料
【定員】20名(事前予約制)

<里山の生き物サポーターズ>
キョロロでは里山管理活動と連動した市民参加型の生物多様性保全活動「里山の生き物サポーターズ」を実施しています。木を伐る、草を刈る、水環境を管理するといった伝統的な里山管理が、多くの生物の生息環境の創出や維持につながることに注目し、「里山の生物多様性の保全」という目標を共有しながら里山管理活動を参加者の皆さんと実践するものです。近年、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、私たちの生存の基本である衣食住を担う「生態系サービス(生態系からの恵み)」の持続可能性が、重要なテーマとして認識されています。人間活動の影響を受けて持続的に維持されてきた里山は、持続可能な社会形成に向けた環境-人間のつながりを考える上で、実践的な学びや行動の舞台として適した場所の一つだと私たちは考えます。「里山の生き物サポーターズ」は、里山の生物多様性の保全を目的に誰もが参加できるボランティア参加型のイベントです。里山に関わる一人一人の行動が、里山の持続的な暮らしと生物多様性のつながりの実感に結び付き、里山の生物多様性の保全やその達成に向けた教育資源となることを期待しています。

残雪で遊ぶ!4月のブナの森のようちえん

水曜日, 4月 14th, 2021

4月10日(土)に今年度最初の「ブナの森のようちえん」を開催しました。残雪が残る里山の自然の中で、春を感じながら生き物観察や野遊びを楽しみました。

池が顔を出し、メダカやアメンボ、マツモムシなどの水生生物も観察できるようになってきました。
雪玉を使った「水切り」にも挑戦!3回くらい雪玉が水面でジャンプしました。

雪上はだいぶ締まり長靴で十分歩ける硬さになっています。
雪の上に落ちてる葉っぱやスギの球果をどかすと、小さな雪虫がたくさん飛び跳ねる様子も観察できました。
またテンやノウサギの糞を分解して、何を食べているのか確かめてみました。ノウサギの糞の中は木の芽や皮の繊維質たっぷりでした!

ブナの根開けも大きくなり、地面が見えるようになってきました。
ふちに腰を下ろすと円形のベンチのようです!

雪消えの早い林縁部では、雪の中から倒状した低木が現れています。
またがりジャンプをしたり、踊るように揺れる枝先を楽しんだりしました。
子どもスタッフたちは、太いフジのツルを使って楽しそうに器用によじ登っていました。


雪の残る斜面では、肥料袋やビニールシーツとを使ってそり滑りを楽しみました。

残雪の中、冬と春が混在した中で生き物観察や野遊びを中心に楽しみました。今年度も毎月第1土曜日を中心に開催いたします。皆様のご参加お待ちしています!

芽吹きが進む美人林

月曜日, 4月 12th, 2021

花芽を付けた個体を中心に美人林のブナの芽吹きが進んでいます。
まだまだ全体的に芽吹きが広がっている感じではありませんが、今年はブナの花を見ることができるチャンスです!


美人林の駐車場は除雪されておりますが、林内はまだ積雪がありますのでお気をつけてご散策ください。
足元の雪に目をやるとオレンジ色の小さなものがたくさん落ちています。
これはブナの芽を覆っていた芽鱗で、芽吹きと共に冬芽の芽鱗が落ち、雪上はオレンジ色の芽鱗で染まり始めています。


根開けも徐々に大きくなってきており、地面が見えるものも増えてきました。
残雪と芽吹きと根明けが同時に楽しめる季節になってきました!