【森のめぐみを暮らしの中に】間伐&スウェーデントーチ・カトラリーづくり:里山の生き物サポーターズ②

「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した市民参加型生物多様性保全活動です。里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指しています。
5月は「間伐&スウェーデントーチ・カトラリーづくり」をテーマに、スギや低木の間伐を行い森を明るくすることと、間伐木をスウェーデントーチやカトラリーに加工することにチャレンジしました。
スウェーデントーチ(焚火用に切れ込みを入れた丸太)は近年キャンプなどでのアウトドアアイテムとして人気のある丸太型の焚火です。またカトラリーづくりでは、里山整備で伐った木々の枝を材料にした道具作り体験を通じて、自然のめぐみについて考えました。

まずはスギの木を1本伐倒しました。
伐倒したスギをノコギリを使って約40cm間隔で玉切りにしていきます。
直径15~20cm前後の太さですが、伐るのはなかなか大変です。
ノコギリの使い方なども学びながら、みなさん黙々と伐っていきます。


玉切りにした丸太は、太いところの年輪を数えると20年以上ありました。
20年以上、成長しながら二酸化炭素を吸収し、炭素を蓄積してきたということになります。
チェーンソーを使って十字の切れ込みを入れ、スウェーデントーチの完成です!

参加者それぞれ1本~お持ち帰りいただきました。乾燥後、アウトドアアイテムとしてぜひお楽しみください♪

続いては低木の間伐体験。ここでもノコギリを使って、低木を伐採していきます。
このような雑木林の低木伐採は燃料の確保のために行われてきた伝統的な里山管理で、松之山では「ボイ伐り」と呼ばれています。
燃料として森林資源をほとんど使わなくなった現在、キョロロの森の中には管理が停止した低木の群落が多く見られます。
間伐により林床の光環境が改善することで、林床を生息環境とする様々な植物の成長を促す効果もあります。


伐採した木々は積み上げ、昆虫の産卵床や隠れ家のための「昆虫ハウス」としました。

そして、それぞれお気に入りの枝を切り、そこを柄の部分としたカトラリーを作りました。クロモジのさわやかな香りも広がります。
太さ、形、色など世界に一つしかないオリジナルカトラリーです。


里山整備活動で生じた間伐材をぜひ暮らしの中で使ってみてください!

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