第12回こども里山学会の様子

今週の月曜日(12月1日)、今年で12回目を迎える『こども里山学会』を、松之山自然休養村センターで開催しました。今年は4小学校1中学校から99名のこども達が参加してくれました。


川西地区の吉田小学校4年生からは、地域を流れる貝沢川で行っているホタルの保護活動について発表がありました。劇も取り入れながら、ホタルの生態や保護の取り組みを分かりやすく発表してくれました。


初参加の倉俣小学校3・4年生は、知ってるようで意外と知らない、地域の「何これ」な場所を紹介してくれました。名勝で天然記念物の「田代の七ツ釜」では、大蛇が登場する「七ツ釜伝説」や土砂災害についても紹介してくれました。


松代小学校4年生は、地域を流れる渋味川の生き物調べについて説明してくれました。渋味川にはアカザやカジカなど絶滅危惧種の魚がすんでいて、とても豊かな川であることが発表されました。


松之山小学校6年生は、地域で発生した地滑り被害について、地元に伝わる伝承を迫真の演技で紹介してくれました。巫女のお告げで、地滑りを鎮めるために人柱となった杢兵衛さんの話は、地滑り災害とどう向き合っていくか考えさせられる内容でした。


松之山中学校1年生は、地域の里山の自然や文化について、自分たちで調べて分かった結果を分かりやすく紹介してくれました。グラフや表をうまく使い、グループごとに調査目的や仮説を立て、調査の結果をまとめ、さらに考察を行うなど、実際の調査研究に引けを取らない素晴らしい発表でした。


松之山中学校3年生は地域の「くらし」をテーマに、実際に自分たちで行った地域づくり活動を発表しました。松之山小学校が劇で紹介した地滑りについて、自ら作成した『地滑りハザードマップ』などを紹介してくれました。松之山のゆるキャラ『ゆとっと』や地域物産のPR活動を行ったグループは、商品開発や地域の方々との交渉の難しさを発表してくれました。


会場からは質問もあり、普段はなかなか知ることのできない他の地域の自然や文化、地域が抱える問題を、こども達自ら考えるきっかけになったのではないかと感じています。来年もこども達から素晴らしい発表があることを今から楽しみにしています。

map_link_img地図へのリンクはこちら
撮影日:2014年12月1日

Comments are closed.