マレーシア⇔キョロロのオンライン授業

日本から約5,000km離れたマレーシア・ジョホールバルにある「在マレーシア日本国大使館付属ジョホール日本人学校」の小学校2年生と4年生のみなさんに、里山の自然に関するオンライン授業を実施しました。
マレーシアには四季がないことから、里山の四季の自然や生き物について学習を深める機会としてご依頼をいただいたものです。
これまでキョロロが里山の自然に関する情報発信を行ってきた中で、オンラインで里山の自然を体験する「おうちミュージアム」の取り組みが先生の目に留まったことが契機となりました。
これまでもオンラインでの自然観察会や授業対応を実施してきましたが、海外からの授業依頼は初のケースとなりました。
※「おうちミュージアム」:新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言や休館を受け、全国の博物館が自宅で楽しみながら学べるコンテンツを発信する取り組み。キョロロは令和2年3月からSNSを中心に実施継続中。

授業は2月17日(水)に2年生を対象に「里山の生き物と環境保全活動について」、2月26日(金)に4年生を対象に「日本の四季の自然と里山の生物ついて」をテーマに実施しました。
現在マレーシアでは新型コロナウイルス感染拡大による活動制限令(MOC)が継続中であり、オンライン授業を実施されています。
約5,000km離れ飛行機で7~8時間かかる距離がオンライン授業ではリアルタイムでつながり、子どもたちとリアルタイムでやりとりを行うことができました。

「森の学校」キョロロは夏鳥アカショウビンの「キョロロロロロ~」というさえずりが館名の由来です。
現在アカショウビンはマレーシアを含む東南アジアに越冬のために渡っていることから、マレーシアとキョロロをつなぐ生き物として紹介しました。
授業では哺乳類や鳥の剥製、昆虫標本(東南アジア産昆虫含む)、ヒキガエルやアカハライモリの生体など、収蔵コレクションや展示物をいろいろ用いました。
マレーシアには四季がなく年間を通じて平均気温25℃以上であることから、雪景色の画像や映像はとても驚かれていました。
「ノウサギが冬に体の色を白く変えることに驚いた」、「アカショウビンが日本でカエルを食べていることを知ることができた」など感想をいただきました。
気温30℃を超えるジョホールバルで半そで授業を受ける皆さんを拝見すると、世界は広いなぁと実感しました。

今回の海外の学校へのオンライン授業は、コロナ禍においても子どもたちの学びを止めず深める機会としてお声がけいただき、キョロロにとっても大変貴重な機会となりました。
授業の様子は複数の新聞社さんやテレビ局さんから取材していただきました。
2月27日(土)12:10~と18:45~のNHK新潟放送のニュースにて放送される予定です。※新潟県内での放送となります。

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