トキが飛んできた!4月の定例探鳥会

今年度初めての探鳥会の報告

トキ初飛来。松之山では初記録です。

午前5時前に駐車場に着くと、クロツグミの囀りを初めとして鳥の声がシャワーのように降り注いでいました。今回夏鳥は探鳥会を開始するまでに既にクロツグミやサンショウクイなどが囀っており、最終的には14種も確認できました。さすがに野鳥の宝庫松之山です。

肌寒い曇り空で始まった探鳥会は、残雪が50㎝ほどの締まった雪の上をそのまま歩くことができました。

サンショウクイ、キビタキ、オオルリなどの夏鳥の美しい囀りを聞きながら進みました。途中、オシドリが2羽、又は3羽で上空を旋回したり、コサメビタキがフライングキャッチをしたりする様子を観察できました。

オオルリも期待どおりよく観察できるポイントで今年初めての姿を見せてくれました。懐かしい囀りにしばし浸ってしまいました。

充実した探鳥会の終わりに「森の学校」キョロロの駐車場で参加者で発見した鳥を確認し合っているとき、上空に見慣れない鳥が飛んできました。なんだ、なんだとみんなが騒ぎ出しました。誰かがトキだ!と叫びました。なんとトキが飛んできたのです。日本の野生では絶滅しましたが、今では中国から移入されたトキが佐渡で人工繁殖して増えています。野生での繁殖もうまくいき、現在500羽ほどに増えています。その中の1羽が松之山まで飛んできたのです。松之山では初記録です。参加者全員がトキの飛来に興奮して終わった探鳥会した。

過去約40年間で観察できた野鳥の種類は、ペリカン目トキ科のトキを加えて19目48科148種となりました。

出現種 36種

オシドリ、キジバト、カワウ、アオサギ、トキ、サシバ、コゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、クロツグミ、ツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ

探鳥会で撮影された野鳥

トキ 加藤撮影

オシドリ 森撮影

カワウ 森撮影

サシバ 森撮影

サシバ 加藤撮影

ハシブトガラスの営巣 村山撮影

梢で囀るウグイス 村山撮影

ツグミ 村山撮影

オオルリ 村山撮影

ニュウナイスズメ 加藤撮影

キセキレイ 森撮影

アトリ 村山撮影

カシラダカ 森撮影

Comments are closed.