Archive for 1月, 2012

「ヤマガサ」と「ズッポガサ」

土曜日, 1月 28th, 2012

キョロロには昆虫をはじめとした生物標本だけでなく、松之山の皆さんのご協力のもとに集められた様々な民具も収蔵されています。今日はそんな民具たちの中から、「笠」を紹介したいと思います。


日よけや雨具として季節を問わず使われてきた伝統的な被り物である「笠」。主に菅を材料として作られています。

裏側はこんな感じ。
「ゴトク」と呼ばれる頭に接する部分を笠の本体にくくり付けて使います。

実はこの「笠」には2種類あって、松之山では天候に応じて使い分けられていたそうです。
 

右側の、やや大きめで平べったい形をした笠は「ヤマガサ」と言われる笠で、特に降雨時に利用されました。面積が大きいため、首筋が濡れにくかったのだとか。
一方、左側は「ズッポガサ」と呼ばれる笠で、夏場に日よけとして使われた他、雪中の作業時にも用いられました。小さくて動きやすい上に、とがった形をしているため、上に積もった雪を払いやすいのだそうです。

古くから使われてきた笠ですが、とても便利なため、松之山では今でも現役で使われています。私も毎日雪かきの度にお世話になっていますが、実際に使ってみるとその便利さに驚きますよ。

キョロロでは紹介した2種類の笠を試着できるコーナーもありますので、ご来館の際にはぜひ両方の笠をかぶってみてください。

 

 

 

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撮影日:2012年1月28日

1月の定例探鳥会

土曜日, 1月 28th, 2012

本日は雪の降りしきる中、1月の定例探鳥会が行われました。


今月の参加者は4名です。雪の中、鳥を探して歩きます。
道路脇の雪は3mを越えているでしょうか?


雪の降りが激しいせいか、なかなか鳥の姿を見ることができません。
鳥の多そうなスポットを探して集落の下を流れる越道川までおりてきました。


川に架かる橋から川面を眺めたところ、参加者の一人がカワアイサを発見!
ところが、私が駆け付けた時には飛び去ってしまいました・・・残念。
しかしこの後川の奥に見える林にシジュウカラの群れを発見しました!
今日確認できた鳥は、ヒヨドリ、カワアイサ、ハシブトガラス、シジュウカラの4種
だけでしたが、厳しい雪の中でもしっかりと生きずく命の営みを感じることができました。

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撮影日:2012年1月28日

明日は定例探鳥会

金曜日, 1月 27th, 2012

明日28日(土)は、1月の定例探鳥会です。

8:30 キョロロ駐車場集合 11:30解散 参加無料

1月の定例探鳥会が明日28日に行われます。雪が深いこの時期は、キョロロから松口地内を大きく一周します。越道川をのぞくとカワアイサが見られることがあります。

今月16日には、隣の古戸地内の越道川で、オジロワシが観察されカメラに納められました。松之山地内での確認は、20数年ぶりです。明日の探鳥会では何が見られるか大いに楽しみです。

カワアイサ(武田隆一氏撮影)

キリの木で休むキジバト

この日はキジバト8羽が川岸の木に巻き付いていたツルマサキの実を集団で食べていました。

ツルマサキ(別のところで撮影)

ツルマサキの実を食べた後、集団でキリの木で休むキジバト。

明日の探鳥会は、雪が降っていても実施します。防寒対策をしっかりして参加してください。