Archive for 7月, 2009

スズメバチより怖い一善さん

土曜日, 7月 18th, 2009

キョロロの木道の下からスズメバチが出てきます。どうやら巣があるようです。これは困ったと一善さんに相談したところ、どこどこ、とハチが出てくる場所に平気で顔を近づけて観察してから、「キンチョ~ル~」と気楽に鼻歌を歌いながら殺虫剤を取りに行きました。

戻ってきたら丸腰で木道の奥に殺虫剤を噴射し始めました。私はとばっちりを食わないように数メートル離れて、飛んでくるハチを網で捕獲して殺します。しばらくしたらハチはほぼ全滅したようなので、一善さんが木の棒で奥のハチの巣を掻き出しました。まだ7月なのになかなか立派な巣です。

面白いことに、一つの巣から2種類の働きバチが出てきました。

下の2匹はキイロスズメバチで上の5匹はチャイロスズメバチです。この巣はもとはキイロスズメバチの巣でしたが、チャイロスズメバチの女王がキイロスズメの女王を殺して乗っ取ったから、このように2種類のハチが出てくるのです。もう少し時間が経てば働きバチも全てチャイロスズメバチに置き換わります。

さて、あとは巣から蛹を取り出しておいしく頂くだけです(蛹屋には白い膜がかかってるので殺虫剤がかかっていません)。

幼虫は腹にフンなどが詰まっててまずいですが、蛹は余計なものが全部出ているので結構いけます。生でも食べれますが、やはり炒めたり揚げたりして塩やしょうゆで味を付けると美味しさが格段に増します。ごちそうさまでした。それにしても、一善さんには怖いものなどないのでしょうか?凡人にはとても真似できません。

map_link_img地図へのリンクはこちら
撮影日:2009年7月16日

森でサンショウウオ

土曜日, 7月 18th, 2009

ちょうど1週間前のことですが、キョロロの森で私も含めて4人で一日中ギフチョウの蛹探しを行いました。ギフチョウは地面で蛹化するので、みんな地面にはいつくばって蛹を探します。普段、森の中で一日中地面にはいつくばって物を探すなんてことはまずないので、意外な物が見つかります。その中の一つがこれ。

サンショウウオです。サンショウウオは大人になると森に行きます、なんて里山探検で話していますが、実際に森の中で見るチャンスは滅多にありません。得した気分です。また、カメムシに寄生するキノコ、カメムシタケを見つけたり、エゾゼミの幼虫が土から出てきて地面を歩いている場面などにも遭遇しました。たまには地面にはいつくばってみるのも悪くないかもしれません。

ただ、残念なのは、チョウの研究者(一応私もチョウを研究していました)、ギフチョウの本を書こうとしている作家など、チョウに詳しい人間が4人がかりで探したにもかかわらず、肝心のギフチョウの蛹が見つからなかったことです。ギフチョウは地面で眠りながら、見つけるのが下手な私達をせせら笑っていたのでしょうか。なかなか頭にくる虫です。今年はこれくらいにしておいてやるけど(心が折れたから?)、来年は覚えとけよ!

map_link_img地図へのリンクはこちら
撮影日:2009年7月11日

ヨモギシロテンヨコバイ?

土曜日, 7月 11th, 2009

おもしろいかっこうをするきれいなヨコバイを見つけました。はねを「ぱっ」と開いて、じっとしているのですが、いったいなぜなのでしょう??
異性へのアピール?敵の目をあざむくため?それとも・・・?

遠目ではまるでガのように見えました。

それにしてもコバルトブルーの光沢が非常に美しいですね。うっとり・・・
図鑑で調べた限りでは「ヨモギシロテンヨコバイ」にそっくりでした。ヨモギの汁を吸うそうですが、今日はクロバナヒキオコシでみつけたので、違う種類なのかもしれません。

それにしても、ここ最近のキョロロブログは虫ネタばかりですね。もっといろいろな生き物の紹介をしたいと思っているのですが、専門が虫なためどうしてもムシに目がいきがちで・・・。次回こそ、虫以外の話題をご提供したいと思います!