Archive for 4月, 2026

【今年も始動しました!】4月の花ごよみしらべ

土曜日, 4月 4th, 2026

今年度も、里山に咲く季節の植物を調べる市民参加型調査「花ごよみしらべ」を毎月開催します(4-11月)。
咲く花々を観察しながら、一緒に楽しく里山を歩いてみましょう!

2026年の初回を4/4(土)に開催しました。
まだ残雪も多い中でしたが、雪解けした道端や斜面を中心にゆっくりと歩きながら、小さな花や木々の花に眼を向けます。

今回は9種の花々を記録・観察しました。


▲ナガハシスミレ。他にアオイスミレも咲いていました。


▲ミチタネツケバナ


▲フキ(雄花) 

▲フキ(雌花)。


▲フキの雄花と雌花で味が違うというのは本当なのか!?少し味見もしてみました。


▲スギ(雄花)。花粉の季節です。


▲スギ(雌花)。雄花に比べて目立ちません。


▲ブナ。中心が雌花、垂れているのが雄花です。

—–花ごよみしらべ2026—–
次回は5月2日(土)です。
今日は蕾の状態の花も多く見られたので、5月には開花種数が一気に増えることが予想されます。
ぜひご参加ください!

【時間】13:30~16:00頃
【会場】キョロロの森
【参加費】無料
【定員】20名
お申込みはコチラから!
キョロロイベント予約申込フォーム

【ブナの一斉開花】芽吹きが始まりました(2026.4.3)

金曜日, 4月 3rd, 2026

残雪の中、ブナの芽吹きが始まりました!
今年2026年は数年ぶりのブナの一斉開花が見られます。
ブナの芽吹くタイミングは、葉のみが含まれる芽(葉芽)よりも、花と葉の両方が含まれている芽(混芽)の方が10日ほど早く芽吹きます。
今年、樹冠全体に混芽を付けているブナが非常に多く、数年ぶりのブナの一斉開花となります。今年ブナは豊作になりそうです!


▲ブナの芽吹き(2026.4.3撮影)。花を含んだ混芽が非常に多いです。

▲ブナの混芽(葉+花)の芽吹き

ブナの冬芽を覆っていた芽鱗がハラハラと雪上に落ちてきています。
雪上は徐々に芽鱗のオレンジ色が目立ち、落ちた若葉や花(雄花や雌花)も見られます。

▲雪上の芽鱗とブナの若葉(雌花)(手前)

▲ブナの雌花(左)と雄花(右)

まだ多いところでは膝上ほどの残雪があります。
雪解けが早い斜面では地面が現れ、根明けも進行しています。


▲根明けも徐々に進んでいます。

池は雪解け水で満たされています。周辺は雪解けが進み、ユキツバキの鮮やかな常緑の葉が目立っています。

▲美人林中央の池(2026.4.3)

美人林の駐車場はまだ除雪されておりませんので、お車でお越しの方はキョロロ駐車場をご利用ください。
今シーズンのスノーシューレンタルは4月5日(日)までとなっております。

雪解け時期に現れる「好雪性粘菌」を来館者が発見

金曜日, 4月 3rd, 2026

3月29日(日)に開催された「里山の生き物探検」で、キョロロの敷地内では珍しい好雪性粘菌(こうせつせいねんきん)の子実体(しじつたい)をイベント参加者の小学生が見つけてくれました。

粘菌と呼ばれる生き物には複数のグループの生き物が含まれていますが、好雪性粘菌は「真正粘菌」または「変形菌」と呼ばれるグループ。キノコに似ていますが、実際にはキノコなどの真菌類とは全く異なるグループで、現在はアメーバ類に近い仲間だと考えられています。

今回見つかったのはちょうど雪解けの時期に現れるルリホコリ属 Lamproderma の一種だと考えられます。拡大すると直径1mm程度の子実体が瑠璃色に輝いている様子を観察できる非常に美しい変形菌です。

これまでキョロロの森では子実体の柄の部分は見つかっていたのですが、子実体の袋(胞子嚢)の部分が残っている状態で見つかったのは今回が初めてで、非常に珍しい記録となりました。

変形菌は奇妙な生活を送ることが知られています。胞子から生まれるのは「粘菌アメーバ」と呼ばれる単細胞の形態で、水中や陸上で細胞分裂によって増えます(無性生殖)。粘菌アメーバには雌雄のようなものがあり、お互いに出会うと細胞同士が合体して核融合して「変形体」となります。

変形体は細菌などを食べて成長します。その内部では細胞核が分裂を繰り返しますが、奇妙なことに細胞分裂はせず、一つの細胞の中に多数の細胞核が含まれた状態で次第に大きくなります。

アメーバのように平たく広がって成長した変形体は、何らかの刺激を機に、一か所に集中して立ち上がり「子実体」を作ります。子実体の内部では細胞分裂が行われて胞子が作られ、それが風に乗って分散することでまた新しい粘菌アメーバが誕生します。


▲今回見つかった子実体。実物はこんなに小さいです

雪国らしい生き物の一つである好雪性粘菌。松之山では5月に大厳寺高原で見つかっているので、まだ見つける機会はあると思われます。雪消えの際で落ち葉に目を凝らしてみれば見つかるかもしれません。ぜひ探してみてはいかがでしょうか!


▲その後も同じ場所で探していますが、見つかりません…発見者の方、すごい!