部分日食の観察

6月21日日曜日、今年の夏至の日に全国で部分日食が見られました。梅雨の最中ではありましたが、キョロロ付近では快晴に恵まれ、大勢の方が日食を楽しまれました。

今回の日食は金環日食で、台湾付近でその様子が観察されました。

十日町付近では、午後4時過ぎから欠けはじめ、5時過ぎに最も大きく欠け、6時ころ終了しました。

日食ですから月と太陽が同じ方向にあり、月が太陽の一部を隠してしまう現象ですね。

この欠けた太陽を見る工夫はいろいろとあります。今回は、ピンホール画像や鏡によるレンズ効果や天体望遠鏡の太陽投影画像を楽しみました。もちろん、太陽眼鏡に変わる太陽を見ることができる下敷きで観察しました。その様子を紹介します。

天体望遠鏡による太陽像の観察

最大食分約43%欠けた太陽像

投影した太陽像は安全で安心して観察できます。

次に太陽を見ることができる下敷きで直接見た様子です。

ちょうどキョロロの塔の付近に欠けた太陽が来ています。
拡大してみるとはっきりと欠けていることが分かります。

下敷きを使ってカメラの望遠レンズで撮った写真です。色を修正してあります。

次にピンホール効果を使った画像のいくつかを紹介します。

ピンホールとは小さな穴のことです。太陽の光を小さな穴を通して映し出すと太陽の像が映ります。いろいろなものでできた小さな隙間を通った太陽の光が結像し、欠けた太陽が映ります。

ボール紙に開けたアンパンマンの模様の一つ一つが欠けた太陽像でできています。

参加されたお客さんの編んだ帽子の隙間からの太陽像です。

拡大してみますと欠けた太陽像がきちんと映っています。

次に木漏れ日による太陽像です。キョロロ駐車場のブナの木漏れ日で欠けた太陽像を映し出してみました。

隙間や穴は小さいほど太陽像がくっきりと映るようです。

次はとても不思議な楽しみ方です。
一辺15㎝ほどの鏡の反射光を、約80メートル離れたキョロロの窓の白いスクリーンに当てました。なんと、欠けた太陽像が映りました。近くに当てた鏡の像は四角の形をしていますが遠く離れると鏡がレンズの働きをするのですね。

キョロロの窓のスクリーンに映った欠けた太陽像(黄色の丸の中)

使った鏡です。

観察に参加された皆さんです。

次に日本で日食が見られるのは、2023年4月20日で沖縄の那覇付近で最大食分約15%となります。インドネシア付近では皆既日食となりますので出かけてみるのも一つです。

また、全国で部分日食が見られるのは2030年6月1日です。この時は金環日食で北海道で見られます。

まだ先のことですが、2035年9月2日には、茨城県と富山を結ぶ地域で皆既日食が見られます。ちょうど十日町市でも皆既帯に入っていますので晴れていれば星空や太陽のコロナを始めプロミネンスなど神秘的な天体現象を見ることができます。

十日町市では南東の方向高度60度で皆既になります。ぜひ見てください。

 

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