「十二講」体験(藁とネマガリダケで弓矢づくり)【山仕事の無事を祈る伝統行事】
火曜日, 2月 10th, 20262月8日(日)に山仕事の無事を祈る里山の伝統行事「十二講」イベントを開催しました。
かつての雪里では雪が降り積もっているこの時期に山に入り始め、伐った木を雪ぞりを使って運び出しました。
「十二講」は山仕事の無事を山の神様に祈願する伝統行事。現在では人と山の関わり方が変化したこともあって、松之山では数十年前に途絶えてしまいました。
人と自然とのつながりを色濃く感じられる行事を、キョロロではイベントとして開催し継承しています。
十二講では「お米」「藁」「ネマガリダケ」を材料に、カラコと呼ばれるお団子、ワラツトッコと呼ばれる藁製の容器、弓矢を作ります。
友の会会長を講師に、藁の扱い方を教わります。まずは「藁すぐり」。手を櫛のように使い、長い藁以外の短く細かい葉を除去していきます。
除去された短い藁・藁くずは、布団の綿として使っていたとのこと。次の日にはぺちゃんこになってしまうそうです。
藁にまつわる生活の知恵や技をいろいろ教えていただきました。


次に藁を綯いやすいように、藁をたたいて柔らかくしていきます。
木槌は「ヨコヅチ」と呼ばれ、イタヤカエデなどで作られています。
トントンとにぎやか。藁の香りに包まれます。


やわらかくなった藁を使って、自分の身長くらいの長さになるまで藁縄を綯います。
藁2本ほどを右手左手それぞれに持ち、合わせた手のひらで転がしながら撚りをつけ、藁を綯っていきます。
はじめは苦戦してた子どもたちも、徐々にコツをつかみ、もくもくと藁を綯っていきます。
縄を作るのは冬の仕事。この太さの縄は「コデナワ」と呼ばれ、荒縄よりも細く、わら細工や普段使いの結び縄として使われたそうです。

完成した藁縄と、ネマガリダケを使って各自弓矢を作ります。
藁縄は「とっくり結び」でネマガリダケに結んでいきます。
お供え用に、藁筒「ワラツトッコ」に米粉で作った小さなお団子「カラコ」を入れます。
集落ごとにワラツトッコに入れるカラコの大きさや数が違い、キョロロでは小さく丸めたものを12個入れる松之山浦田地区のスタイルで行っています。

最後に会場の外、3mほどある雪の上に弓矢と共に飾り、今年の恵方に向かい山仕事の無事を祈願しました。
山での皆様の活動が、今年も無事に行えますように、雪深い里山からお祈り申し上げます。


